「いじめ再発防止に努める」とは何でしょうか?

事件事故が起きると必ず「再発防止に努めます」と言われます
しかしその具体的内容も効果もほとんど聞いたことがありません

再発防止に最も有効なのは予防原則にたつ防止教育です
起きてからどうするかではなく、起きないように努力すべきなのです

今回加害者側の子どもにしてみれば「遊びのつもりだった」ようです
それもそのはず、恐らく本人たちは一人の子どもをターゲットにして
自分たちは安全地帯にいて遊び感覚で面白がっていたのでしょう

おまけに先生も「やめとけ」ぐらいの注意しかしなかったようですから
まさか自分たちが犯罪者として警察のお世話になるなど
想定外だったでしょう
きっと「それならもっと早く教えてくれよ!」と思っているのではないでしょうか
ここに大人としての重大な責任放棄があると思います

こんな残酷な事件が起きる前に
「ひどいいじめは犯罪なんだよ」
「子どもだって悪いことをすれば警察に捕まるんだよ」
「いじめは相手を傷つける人権侵害なんだよ」
ということを教えるべきだったと思います
もちろん、学校だけでなく家庭での教育も同じです

当会では数年前から中学生向けいじめ防止ワークショップ
「いじめと人権」の出前授業してきました
その中では子どもたちにはっきり「いじめと犯罪の関係について」教えています

・脅かして金を取るのは「恐喝」
・無理やりズボンを脱がすのは「強制わいせつ」
・暴力を振るうのは「暴行・傷害」
・川やプールに沈めるのは「殺人未遂」
・自転車を壊すのは「器物破損」
・脅かして無理やり万引きさせるのは「脅迫」
・体育館の道具置き場に閉じ込めるのは「監禁」
・知られたくないようなことを言いふらしたりメールで流すのは「名誉毀損」
・いつも付きまとってほかの子と遊ばせないのは「ストーカー」などです

この授業を受けた子どもたちの感想は次回に載せます

<キンシバイが次々咲きます>