大津のお父さんの勇気ある行動で
いじめは犯罪だから警察も動いてくれるし
いじめたら子どもでも罰せられるという事が全国に知れ渡りました
これまで泣き寝入りしてきた被害者の親子が
これからは被害届けを出すようになるでしょう
やはりどんな問題も被害者側が声を上げなければ
誰も動いてくれないという事は残念ながら昔からの事実です
いじめられていることは決して恥ずかしいことじゃない
いじめてることが人として恥ずかしいことなんだということを
保護者の側がきちんと認識していないと
子どもが自らいじめられていることを話すことはないでしょう
和を重んじる日本人の国民性は
事なかれ主義や、おおごとになることを嫌います
ましてや警察沙汰という言葉があるほどですから
警察に届けるなどかなりの抵抗感があるでしょう
しかし犯罪から子どもを守るためには
道徳教育でいのちの大切さや人への思いやりを教えるだけでは
不十分だったのです
いじめられている子にはいのちの大切さを教えなければなりません
いじめを見ている周囲の子どもにはおもいやりを教えなければなりません
ではいじめている子にはどうでしょうか
これだけでは何も伝わらないし防止効果はありません
人が嫌がることをしたり人を傷つけたりすることはいじめであり
暴力を振るったり、お金を取ったり、ズボンを脱がしたり、
万引きを無理やりさせるのは犯罪なんだと教えなければなりません
学校でできるのは防止教育だけです
それでもいじめが起きた時には
組織の一員としてマニュアルで動かなければならない教員には
限界があります
いじめは主に学校で起きますが
学校だけで解決できるほど単純ではありません
ひとりひとりの子どもの背景にはそれぞれの家庭があり
それぞれの価値観や文化が違うからです
そのことを学校も家庭も理解して欲しいと思います
先日も他のテレビ局から問い合わせがありましたが
マスコミの姿勢には疑問を感じました
テレビ向きに分かりやすく数値で表したいようですが
いじめを数値で表そうとするその単純さと官僚的発想が致命的だと思います
広報手段を持たない弱小NPOだからといって
いつでもマスコミに取り上げられることを渇望しているわけではありません
＜夏の暑さでもケイトウの花が咲いています＞
