10月31日〜11月2日の日程で、宮城県南三陸町を訪問してきました。今回は、西宮市社会福祉協議会の関係者の皆さん(3名)に同行させていただく形で行ってきました。31日(水)新大阪駅を朝8時10分発の新幹線に乗って、東京経由で仙台駅まで行きました。仙台からはレンタカーで移動し、夕方4時頃に南三陸町に到着しました。とりあえず社会福祉協議会に寄らせていただき現状について少し聞かせていただき、その後、役場に寄って西宮市役所から派遣されている職員の前田様、泉原様にご挨拶をさせていただきました。その日は活動を終了し、宿泊先である歌津にある「平成の森」というところに移動しました。

翌11月1日(木)、午前中は、南三陸町社会福祉協議会が運営している被災者生活支援センターにまず寄って、事業課長の須藤様にお会いして被災者の支援について色々とお話をうかがわせていただきました。その後、今年2月に完成した「南三陸さんさん商店街」という、津波で流された方々のお店が仮店舗として営業されているところに行きました。食べ物屋さんやお魚屋さん、ケーキ屋さんや床屋さんなど、約30近い店舗が並んでいました。我々も一軒一軒お店の中に入らせていただいて、どんな商品が並べてあるのか見せていただきました。ちょうどお昼時になったので、あるお店に入って食事をとりました。地元でとれた新鮮な魚介類をいただきとても美味しかったです。

南三陸町には仮設住宅が52か所あり、隣の登米市には6か所あります。また全体で6か所のサテライトが設置されており、約120名の生活支援員さんが各サテライトに配置され、各仮設住宅を訪問されているとのことでした。昼からは、歌津地区にある2つの仮設住宅を訪問させていただきました。その一つの仮設住宅では、昨年8月に訪問させていただいたあるお宅を再度訪問させていただきましたが、そこにお住いの方々に再会することができてホントにうれしかったです。お部屋まで上げて下さり、みかんをいただきながら色々とお話をさせていただきました。

また、もう一つの仮設住宅は、今年3月に西宮市社会福祉協議会の関係者の皆さんが訪問され、「牛乳パック椅子」の作り方を指導されたところで、現在も仮設の住民の方々が主体的に作業に取り組んでおられていて、とても素敵だなと思いました。この日も集会所に数名集まって下さっていて、手作りで作ったとても素晴らしい「牛乳パック椅子」を見せて下さいました。また、ある仮設の方は、自分で手作りしたかわいい動物の人形を私たちに「あげるから好きなものを選んで」とおっしゃって、一つずついただいてきました。そのお気持ちがとてもうれしかったです。ありがとうございました。そして、お茶やお菓子をいただきながら、世間話など楽しいひと時を過ごさせていただきました。夕方4時過ぎになって、仮設住宅の皆さんとはお別れして、宿泊先のホテル観洋に向かいました。

翌11月2日(金)は、朝から役場の近くにあるのぞみ福祉作業所に寄らせていただき、紙すき作業で絵葉書を作成されているところを見学させていただきました。その後、西宮市の派遣職員の方が、津波の被害がよくわかる場所を案内して下さいました。その場所は、海岸近くに建っている戸倉中学校というところですが、まさかここまで津波が押し寄せて来るとは誰もが想像もしないような高台にある中学校でした。今回の津波の凄さを改めて実感しました。昼前になり、予定していた活動が終了したので帰路に着きました。最後に、今回の訪問で大変お世話になりました南三陸町社会福祉協議会の皆様をはじめ、歌津地区の仮設住宅の皆様、またお忙しいところお時間を作って下さったのぞみ福祉作業所の皆様、西宮市役所から派遣されている職員の皆様に、心より感謝申し上げます。また、今回の南三陸町訪問にあたり大変お世話になりました西宮市社会福祉協議会の小薮さん、磯部さん、吉田さんには心よりお礼申し上げます。今後も、私どもの団体では、西宮市役所や西宮市社会福祉協議会の皆様と連携させていただき、南三陸町の支援活動に関わらせていただきたいと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。