池上駅前から西に向かって賑やかな商店街があり、近くに久松温泉という銭湯があるのですが休業中。本門寺門前に近い二軒の銭湯(もう一軒は池上温泉)が相次いで休業というのは残念。本門寺のすぐ西にあった銭湯も最近廃業したようです。
今度は池上駅前から門前へ通じる商店街を行きます。本門寺は昔から大変人気のあるお寺です。開業90年の池上線もその当時は本門寺の参詣客のために開通したくらいです。
長い石段をあがると足下に広がる街並み、昔はそこを東海道が横切っていたので、行き交う旅人や大名行列、どんな眺めだったんでしょう。門やお堂をめぐりながら一番奥まで行くと、池上駅からはかなりの距離です。 奥の方には茶室などがある松濤園という立派なお庭があります。公開は終わったばかり、次回まで待たないといけないのですが、眺めるだけならレストランや喫茶のある建物会館からも楽しめます。お庭に入らないと見えないと思いますが、西郷隆盛と勝海舟の会談の碑もあります。江戸城無血開城を決めた会談は芝の薩摩藩邸の方で、西郷の本営があったここ本門寺では、その後に条件など実質的な取り決めが話し合われたようです。
ここまで来ると一番近い銭湯は久が原湯で、本門寺の裏から1キロほどです。久が原湯は池上線の久が原駅、池上駅からそれぞれ1キロ以上離れていて、かなり歩かないとなりません。本門寺の裏から久が原湯に向かうと、鉄道の高架をくぐります。ここに駅があったら本門寺にも久が原湯にも便利なのに・・・と思いますが、これは都営地下鉄の車庫線で西馬込駅はやはり距離があります。
池上駅からは本門寺前を流れる呑川に沿って遡っていくと分かりやすいと思います。久が原湯は交通は不便ですが、改装されたばかりでとてもきれい、しかも黒湯温泉ということが人気をよんでいるのでしょうか、若い人、家族連れで大賑わい。女性スタッフもとても親切です。浴槽重視で、脱衣場から入るとすぐセンターに浴槽、こちらは奥まで続いています。炭酸泉という珍しいものも。そうっと入ってくださいて書いてあります。さらにサイドにもう一列浴槽があります。温度は全体にぬるめで、ゆっくり入るようになっています。背景には大きな富士山のタイル絵で、水辺に鶴が描かれているのは珍しいかも。
久が原湯 大田区久が原2-14-15 15:30〜24:00 4のつく日お休み(日曜は翌日休) 池上線池上、久が原、都営西馬込からそれぞれ15分