11月23日に「農村古民家を訪ねる」がKOMOの企画として行われ、私も参加しました。午前中に京都市内を出発したA班7名は約2時間かけて目的地の綾部市古屋に到着。古民家を工房として使われている染色作家の松本さんを訪ねました。松本さんは、古材文化の会の会員さんで、伝統建築保存・活用マネージャー養成講座の卒業生でもあります。
京都市内に暮らしながら創作の場として古屋を選ばれた松本さんは、工房に来る時は緊張感があると言われます。夜になると玄関先まで鹿や猪が現れるという、町と村との環境の違いにも魅力を感じておられるようです。暮らすとなると厳しい現実がそこにはありますが、古屋を愛する人たちのボランティアグループも積極的に活動を続けている様子でした。京都市内においても高齢化、過疎化が問題になっている集落があります。何を残して何をつないでいくかは、町においても同じ課題ではないでしょうか。
午後は浅田さんとB班4名の待つ南丹市八木町を訪ねました。今は無住となっていますが、休日ごとに家や庭の手入れのために浅田さんが通っておられます。長屋門のある立派なお屋敷ですが、今後の活用については未定です。今のままでも寝泊まりできる状態ですが、実際に暮らすとなれば改修も必要になるだろうし、駅からの交通手段が乏しいなどの課題もあります。
浅田家ではB班の人たちが準備してくださった鍋を囲んで楽しい一時を過ごし、最後に参加者で記念撮影。今後は情報共有しながら、私たちにできることが何かを考えていきたいと思います。(よ)