東京でも急増する「空き家等適正管理条例」

 これまで都内では、足立区の「老朽家屋等の適正管理に関する条例」ただ一つであったが、下記のように3つの自治体が2012年第4回定例会(12月議会)に条例を提案する。

 ① 大田区空き家等の適正管理に関する条例
 ② 小平市空き家等の適正管理に関する条例
 ③ 八王子市空き家等の適正管理に関する条例

 なお、全国動向は自治体法務研究2012・冬号に、北村喜宣さんの「急増する空き家対策条例」という論文が掲載されている。その論文に、主な空き家条例の制定状況の一覧表があるが、その後も制定する自治体が、まさに急増している。
 空き家条例は、「空き家の適正管理」という防災対策や景観(美観)対策上のものが多いが、空き家活用という対応もあわせ持った条例もある。東京など大都市では、空き家活用という積極的な対応も重要になっていると思われる(伊藤)。