2013年が幕開けました。

昨年は様々な課題も抱えつつなんとか無難に運営を続けることができました。

特に今後の法人運営についていくつかの大きな方向付けを打ち出すことがありましたが、そのひとつがこれまでこどもの放課後対策として足かけ3年にわたり続けてきた日中一時支援事業(すまいる)を今年度中に終了するということです。

障害児の放課後支援の資源を地域につくるということは、わたしたち(私自身)がこれまで障害児の生活支援というものに関わりだして以来、夢として追い続けてきたものですから、それを終了するということはまさに断腸の思いというほかありません。

終了せざるを得なくなった理由はいろいろありますが、とにかく法人の代表としては力が足りなかったと非常に責任を感じております。

もちろん、できること、考えられることはやってきたつもりですが、それとは別に経営さえなんとかなればいいのかという葛藤もあり、もうこれ以上この事業を続けることが法人として非常な重荷になるという判断をしました。

いろんな悩みの中で日中一時支援事業は終了しますが、一方でこどもたちの放課後の居場所をなくすということはできないということもあり、そしてそれをどうやったらできるのかということを考えたときに、結論としたのがあとからゆっくり以外の法人で放課後等児童デイサービス事業を運営するというものでした。

このことは先月の利用者向け説明会でもお話ししたとおりです。

新法人の設立による放課後事業の引継についてはスタッフ、利用者ともに様々な反応がありました。

肯定的なものもあれば、ただ追認するしかないというようなものもありますし、不安や異議に近いものを訴えられるものもありました。

それらはすべてこれまでの活動に思いを持っておられるから故のご意見だと感じております。

しかし、私自身がこのような流動的な時代にあって厳しい課題をどうやって乗り越えていくかというときに必要と考えたものが3つあります。

ひとつは対価にしばられないこと。

次に、提案ができて動けること。

最後に理想に向かって厳しくなれること。

こういったこと(人)を備えて事業をやっていきたい。それが新法人設立という選択をした大きなモチベーションとなっています。

今年はあとからゆっくりと新法人が障害児の生活支援についてそれぞれに役割を分担するようになります。

おそらくごく近いうちには障害児だけでなくもっといろいろな面で事業をシェアする可能性もあるでしょう。

いずれにしても大切にしたいのは当事者が納得できるものをつくるということだと考えておりますので、それがあとからゆっくりであれ、別の事業体であれ誰が担おうともそこにはこだわりはありません。

今はまだ形のないもので不安もたくさんあろうとは思いますが、必ずいいものを作るんだという思いで今年は進んでいこうと思います。

粟津