暴力連鎖 指導者の起用基準

日本のスポーツ界は思った以上に
間違った方向に進んでいたのかもしれない

サッカージャーナリストの大住良之氏は
全日本少年大会でハーフタイムに気合を入れるため
平手打ちを食らわす指導者を見たという

また、試合に負けたというので選手たちを
グラウンド横の急な坂道で1時間以上も
ダッシュさせているのも目撃した
「非科学的でありこれも体罰の一種ではないか」と話す

大住氏が特に警鐘を鳴らすのは子どもの人権問題だ
かつてのスポーツ指導では相手が子どもでも
体罰は当たり前のように行われてきた

さらに叱る時に「ばかやろう」「やめてしまえ」などという
言葉を発する指導者も少なくなかった

「怒鳴られたりひどい指導を受けた子どもの中から
次代の指導者が生まれる
するとその指導者は次の子ども達の人権を侵す
指導者になる可能性が高い」

高校生やトップアスリートだけではなく
子どもという社会の基礎に根付く暴力の芽
大住氏は「負の連鎖」の新たな始まりとなる
子ども達の将来を危惧している

31日ラトビア戦の代表発表のため都内で会見した
ザッケローニ監督はこの問題に触れ
「指導者の重要な役割はアスリートを育てていくこと
それを達成するために暴力は必要ではない」と断言した
「イタリアでは起きにくいこと。驚きもあり残念だ。
レアなケースが表に出たと信じたい」と話し
日本の旧弊体質が今、世界に衝撃を与えている

・・・・・・勝つために暴力はいらないとか、教育に暴力はいらないとかの
論調が多いが、なぜ暴力がいけないのかが最も重要なポイントだと思います。
暴力はどんな場合でも人の心と体を傷つける人権侵害であり
その人の尊厳を否定し破壊するから例外なく許されないことです
「自分が体罰で強くなったから良いことだ」という人が少なくありませんが
昔良かったから今も良いのだというなら
残念ながら私達人類の成長も発達もないでしょう・・・・・・

<エリカは年に2回花が咲きます>