ヴォーカルれいこは、有楽町の日生劇場で上演中の「屋根の上のバイオリン弾き」を観てきました。
チケットを取ってくださった香さんのおかげで、なんと座席は前から3列目の中央!
出演者の息遣いが聞こえる距離での観劇は、まさに感激の連続でした。
主演の市村さんと鳳先生との夫婦の掛け合いも歌も、とにかく素晴らしかったです。
そして、このミュージカルを観てつくづく思ったのは
自分の土地や家や街で、家族と一緒に暮らすことができるって
当たり前はないのだということ。
常に神と対話する主人公の敬虔さ、父親の愛の深さ、家族の絆と愛の力など、尊いものがすべての場面にちりばめられていて、心がどんどん開かれていくのでした。
このミュージカルの最後の場面では、同じ村で生まれ育ち生活してきた人々が、故郷を追われて、皆が異国にちりじりばらばらになります。
数日のうちに荷物をまとめて村を去らなければならなくなった人々の姿は、福島の原発事故のために、遠い街に移り住まなければならなくなった被災者の方々と重なって、
皆が互いを気遣いながら別れを惜しむ場面では、悲しみと切なさに、涙をとめることができませんでした。
自分の家で家族と一緒に暮らせる日常に、もっともっと深く感謝しなければ。
そして、同じ国の中にこんな悲しみを背負いながら生活をしている人々への想いをもっと具体的な形にして、一緒に乗り越えられるように、何ができるのかをもっともっと考え行動していかなければ。
そんな風に思いながら、帰路に就きました。
出演者の方々の歌、表現、演技、どれもとてもすばらしく、改めて
プロの凄さに圧倒されました。
年度末にこんなに深く、強く、心を動かされた舞台に出会えたことによって、
この一年間の締めくくりとして大きな意味のある一日を送ることができたことに、
感謝しています。
☆(*^_^*)☆