世田谷区北沢川緑道の桜を待たず、さよなら清水湯

三軒茶屋から茶沢通りをずっとずっと北上して代沢十字路を越えると、北沢川の緑道あたりまでは、区画道路が広くて隅切りもきちんとしています。茶沢通りの東西、北沢川の南に沿って、東は淡島交差点、西は鎌倉橋あたりまでが代沢の土地区画整理事業のエリアです。また西側は代田の耕地整理事業地が環七付近までつながっています。代沢、代田は田園調布や成城学園ほど知名度はないかもしれませんが、震災復興期の土地区画整理事業で整備された歴史のある住宅地です。
北沢川緑道のうち、区画整理、耕地整理で整備されたあたりは桜並木で、広い敷地の立派な住宅街と調和した景観が守られています。北沢川は昭和40年代までは地上を流れていて、桜並木は流れがあった頃の北沢川の両岸に植えられたようです。現在は一部下水の浄化水を流すせせらぎが復活し、親子連れなどに親しまれています。

清水湯は、この少し南、三軒茶屋寄りにありました。それでも三軒茶屋から歩いていくとかなり距離があり、周囲は繁華街の喧騒から離れて静かです。敷地はバス通りの茶沢通りに面していますが、入口と建物はから西へ少し入ったところにあって、余計ひっそり。前が駐車場なので立派な唐破風の建物がよく見えました。残念ですが、北沢川の桜を待たず、2月に営業を終えられました。
(清水湯 世田谷区太子堂5-28-5)