民主主義の欠陥正す 國分功一郎より

ルソーをはじめ近代民主主義の理論を
形成してきたのは歴代の哲学者たちだった
その欠陥を正すのも哲学者の責務との思いがあった

「3・11を経験し、日本人の政治アレルギーは薄らいできた
今、日本の政治はターニングポイントに来ている」と分析

日本の政治はずっと白紙委任だった
高度経済成長以来、みんな自民党の悪口を言いながら
結局、自民党が最後は何とかするだろうと思っていた

政治運動は「プロ市民」と呼ばれる人たちが中心で
戦うこと自体が目的の場合も少なくなかった
人々は政治そのものに嫌気を起こしていた

しかし、震災を経ていよいよ先行きの見えない時代に突入した
有権者自らが政治参加をまじめに考えないと
とんでもないことになると気付き始めた

その結果の1つが、数万人規模で起きた脱原発デモのうねりだった

<ドウダンツツジが咲きました>