墓地に現れたヘンなオッチャンと、ステキなオバチャンの話

先日、初夏の陽気の中、

毎月恒例の「お墓参り」に行きますと、

通称“岡野のおばちゃん”が

岡野家の墓掃除をしてはりました。

おばちゃん(70歳ちょっと?)は、私の父方の祖父の姉の息子のお嫁さんです。

私が暮らす場所は所謂“旧村”なので、

こんな感じで今でも親族がご近所にたくさん住んでいます(%笑う女%)(%ハート%)

おばちゃんが私とすれ違いざまに現れた、

ヘンなおっちゃんの話しをしてくれましたぁ〜(%ショック女%)(%涙%)

普通の格好をした見知らぬ70歳くらいの男性が、

お墓に入って来たので、普通に挨拶を交わし、

お墓の奥に入ってったそうです。

おばちゃんはこの墓地の『墓守り』の役を

ボランティアでしてはります。

日頃から周りの人たちに出来る限りの“施し”をしている、

徳高いおばちゃんで、

会う度に四国遍路に行った私を褒めて下さり

いつも癒され救われています。

そんなおばちゃんを通して、『祖母に褒められている』という

不思議な感覚があります。

大橋家の墓掃除をしてますと、おばちゃんがやって来て、

祖母が生前いかに人徳者であったか…

嫁姑関係や夫婦関係に悩みながらも耐え、耐え抜いて、

私の父を含む3人の息子を育て上げたのか…

私にとっては新たな史実を、おばちゃんの口から聞きました。

私だったら誰が何を言おうとも即離婚です。

もしくは絶望して線路に身を投げています。

墓石を磨きながら、

明治43年生まれの怒涛の時代を歩み、

私たちに命のバトンを渡してくれた祖母を思い、一人泣いていました。

話しを戻します。

岡野のおばちゃんは、お墓にある3ヵ所の水道にかけてある

タオルが古くなっていたのをずっと気にしていたらしく、

やっとその日新調したそうです。

ちなみにそのタオルは、お葬式とかで頂く…どこででも貰えるものです。

その見知らぬおじさんがお墓を去った後、

水を汲む為に水道に行くと…新調したタオルが、

3ヵ所のうち2ヵ所が消えていたそうです。

おばちゃんいわく「こんな短時間でタオルが2つも無くなるなんて…

その人が盗んでったに違いないわ〜」。

お墓にあるものやお供え物を盗む人の存在は聞いたことがありますが、

まさか大橋家先祖代々之墓がある場所で現れるとは☆

いやはや…世の中には、『姿形が人間の動物』が存在するねんな〜!

と改めて実感。

このような存在を“輩(やから)”と呼ぶのでしょう。

そんな輩が蔓延る一方で、

その岡野のおばちゃんのように、“成仏”に近い神性を持った人…

つまり、『姿形が人間の生き仏』も

たくさん存在しているんやなーという

爽やかな感動と安堵感がありましたぁ〜(%笑う女%)(%王冠%)