日 時 平成25年5月30日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 岸本通彦氏(宝塚医師会)
日本人の平均寿命は2011年のデータでは、女:85.90才
(世界第2位)、男:79.44才(世界第8位)で、世界では高位
に位置しているものの、順位は各々後退しています。
この原因は、東日本大震災の影響と自殺者の数が多いこ
とに起因しているようです。
また日本人の死因につきましては、第1位:がん、第2位:心疾患、第3位:脳疾患、第4位:肺炎 となっており、第2位と第3位が共に動脈硬化によるもので、これに大きく影響するのが『糖尿病』なのです。
糖尿病とは、「慢性の高血糖により主として細小血管に障害が認められる疾患である」とのことです。
この糖尿病の発症の原因には、①インスリン分泌不全、②インスリン抵抗性・・・の2種類あり、そのほとんど(95%)が②だそうです。
前者の原因は主に遺伝によるものらしいのですが、後者は主として「運動不足」と「食べ過ぎ」による肥満である由です。
したがってその治療は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3本柱ということになります。
近年、医療の進歩により良い薬(経口と注射→写真)が開発されており、頼もしい限りですが、その前に「バランスの良い食事」と「適度な運動」を心がけることが大切であるとのことでした。