厚生労働省は十四日、子宮頸(けい)がんワクチンの接種を積極的に呼び掛けるのを一時中止するよう、全国の自治体に勧告した。
子宮頸がんワクチンは四月に施行された改正予防接種法に伴い、小学六年から高校一年相当の女子を対象に定期接種となったばかり。
副作用情報を基に安全性を検討する厚労省の専門部会が同日、症例数は少ないが接種によって長引く激しい痛みが起きている可能性が高く、実態解明が進み、適切な情報提供ができるまで積極的に勧めるべきではないと結論付けたことを受けた。
接種対象者への案内送付などは取りやめるが、効果を重視して接種を希望する人のため、ほとんどの自治体で無料で受けられる定期接種からは外さない。
子宮頸がんワクチンは二社が販売している。厚労省のまとめでは、副作用の報告はグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」が接種百万回当たり二四五・一回、MSD社の「ガーダシル」は同一五五・七回。同時期に定期接種になった小児用肺炎球菌ワクチンは同八九・一回、日本脳炎ワクチンは同六七・四回などだった。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061502000105.html
◆平成25年度第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成25年度第1回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034hxn.html
◆全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会
http://shikyuukeigan.fem.jp/news/
◆子宮頸がん等ワクチン接種事業について/千葉県HP
http://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/kansenshou/yobousesshu/hpv.html