和文化・こころの教育

日 時 平成25年6月22日(土)
場 所 関西学院大学
講 師 中村 哲氏(関西学院大学教授)
 日本人として和文化教育がこころの基軸として重要であるとの
考え方について実例を交えながらご教示賜りました。
 和文化教育とは、愛国心や郷土愛等を形成するというだけでは
なく、和文化の価値を認識し、交流することによって新たな文化を
創造するという広義の意味がある由。
 その背景は、①戦後の経済優先社会、②知識優先の教育への疑問、③諸外国との交流や地域社会創りに有効・・・・・等々があります。
 ある中学校では、心と体をひとつにして物事に専念し、学ぶ意欲と人間形成をめざし、和文化授業を5コース(能・箏・尺八・水墨画・茶道等)設定したとのことです。
 その結果、地域との接点が生まれ住民との交流に発展したり、また生徒も礼儀正しくなり集中力がつき自信を持つようになってきたのだそうです。
 もちろん他方では、そんなことより学力向上のための授業の方が必要との意見もありますが・・・・・
 しかし和文化教育は、地域において土地に根ざした文化の掘り起しとそれをベースに新しい文化を創造するという広がりを見せているようです。
 日本文化を理解するキーになるものは、「茶道と歌舞伎」ではとのことでした。(写真は会場入り口)