朗読劇 源氏物語 末摘花の巻 開催いたしました①

水無月も半ばを過ぎた日曜日、
明石の造り酒屋「茨木酒造」さまの蔵をお借りいたしまして、
『朗読劇 源氏物語 末摘花の巻』を開催いたしました。

暑さも心配されましたが、小雨がちょうどよい涼しさを届けてくれました。

●草笛奏者の清水久美子さんによる草笛3曲

♪花売 (1番の歌詞に「べにばな」が出てきます)
♪暗路
♪彼の人に伝えてよ (源氏を思わせる激しい愛の歌) 

本日はツツジの葉っぱを使って演奏してくださいました。
難しいメロディーを葉っぱ1枚で吹きこなす技術はすばらしいですね。

自然の音色に心洗われるようでした。

●末摘花の漢詩披露・詩吟

当NPOの出田理事長が毎回テーマに添った源氏物語の漢詩を作詩し、
披露しております。

【読源氏物語末摘花】
待月只星宿 松濤幽趣長 暗香琴一曲 麗髪爲誰芳

月待てど只だ星宿し 松濤幽趣長し
暗香琴一曲 麗髪誰が爲にか芳し

この漢詩を田中峰翔総師範による素晴らしい吟詠で
さらに趣き深く味わいました。

さらに、末摘花の漢詩を
米家哲郎氏により中国語で朗誦していただきました。

一つの漢詩を詩吟や日本語の朗詠、書画で楽しめるのは、
当会の源氏物語イベントの特色の一つです。

林静佳先生による漢詩末摘花の書画のお軸。

漢詩に更に命が吹きこまれたようです。素敵なお軸。
まさに芸術です。