南千住、東京スタジアム跡と新柳湯

都電荒川一中電停のすぐ北にある荒川区総合スポーツセンターは、昭和37年から42年までプロ野球球団、東京オリオンズの本拠地、東京スタジアムがあった場所です。東京オリオンズはけっこう強くて、東京スタジアム時代では昭和45年にリーグ優勝、本拠地が県営宮城野球場に移り、ロッテオリオンズに変わってからですが、49年には金田正一監督のもとで中日を破って日本一に輝きました。パリーグファンの私はラジオを聞きながら一生懸命応援したのを覚えています。(ただし日本シリーズは後楽園球場でしたが。)
東京スタジアムの跡地は荒川区の総合スポーツセンターと野球のグラウンドになっています。スポーツセンターの前に銅像と碑がありますが、この人物はオリオンズのオーナーではなく、この地に日本で最初の毛織り工場、千住製絨所を建てた井上省三です。

この近くには、大正時代からの建物で有名な弁天湯があり、ぜひ入浴したかったのですが、東日本大震災後廃業されてしまいました。それでもこのあたりは銭湯が多く、南千住駅に近いところにも何軒か銭湯があります。スポーツセンターから東へ、国道4号も渡ってまっすぐ行くと新柳湯があります。南千住駅から北西に伸びる通りの郵便局のところから少し西に入ったところで、積み上げられた薪ですぐにわかります。ビルの横のコインランドリーになっている通路を入っていくと右手にのれんが掛かった入口があります。
ビルなので天井は低いのですが、湯気がこもらずさわやかです。(換気扇は壊れているのにね)・・・お湯はちょっと熱め。
脱衣場の張り紙は落語とか、お祭りとか、ご主人の好みでしょうか、日本の伝統ものが多くてちょっと楽しい。ちょうど、お祭りの日で、お神輿を担ぐ衆が立ち寄って汗を流せるように、ロッカーと湯道具も準備してありました。お一人飛び込んできましたが、風呂に入らず、ビールを一息に飲み干して出て行かれました。
新柳湯 荒川区南千住5-40-8 12:00-23:30 月曜お休み JR,メトロ日比谷線南千住から5分くらい