ハッチョウトンボと湿原の花の観察会

・期 日 2013年7月13日(土)
・場 所 「宝塚市自然の家」内の松尾湿原
・主 催 宝塚エコネット
・参加者 一般市民; 10人(子供3人を含む)
 会員;小川、川本、山本、西川、西村、豊買、安藤、岡崎、伊藤、伊藤(千)、森川(久)、岡澤、国田、赤松、日後、東田
 講師;福井先生

 松尾湿原の再生活動の成果として36年ぶりに復活させたハッチョウトンボの観察会が現地で開催されました。
 初めに小川会長より松尾湿原の説明と昨年、ハッチョウトンボを36年ぶりに復活したことの話がありました。
 次に、会員より参加者に本日捕獲したハッチョウトンボのオス、メスを見て頂き、会で作成したパンフレットにより日本で一番小さなトンボで形態として1円玉の直径程の大きさで雄は鮮やかな赤色、雌は茶褐色で腹部に黄色と黒色の横縞があり、兵庫県は準絶滅危惧Cランクに指定されていること。生態では水が湧出している湿地や湿原、休耕田などで生育し、日当たりがよく、ミズゴケ類やモウセンゴケ等が生育して、極浅い水域が広がっているような環境を好み、松尾湿原も適していると説明があった後、見学者達はこの小さなトンボを見つけて撮影される方や静かに観察をされあすこにオス、メスと言って確認されていました。そして、見学者、会員にトンボの数を調べて頂いたところオスが22匹、メスが10匹で総計32匹が確認されました。
 午後は福井先生より、湿原への道辺や湿原の中や周辺に生えている木、草花の説明を熱心に聞き、質問をされていました。特にモウセンゴケの所ではこれが食虫植物で白い花をつけますが午後にはもう閉じてしまいますと説明されたら小学校三年生(女)と四年生(男)が興味を示して、何の為にどんな虫を捕えるかと質問をしていました。
 会員はカキラン、モウセンゴケ、ノギランの植生調査をしましたら増えているとのことでした。
 子供連れの参加者の方々はハッチョウトンボや湿原植物の観察するのが初めての経験で子供共々喜んでお礼を言われて帰られました。
写真右上 観察会開始前の説明風景

写真右 湿原内の草に止まりで羽を休めているハッチョウトンボ(オス)

写真右 ハッチョウトンボについて資料による説明風景

写真右 ハッチョウトンボの生息数の一斉調査
 全部で32匹(オス;22匹、メス;10匹)確認できました。
 なお、昨年36年ぶりの発見で7月14日の一斉調査では22匹を確認しています。

写真右 ハッチョウトンボと湿原の花の観察会参加者集合写真 (自然の家前で撮影)

 参加者の皆さん本日は暑い中ご苦労様でした。(%ニコ男%)(%ニコ女%)(%晴れ%)(記;東田)