7月20日-22日に岩手県野田村に行ってきました

<本文>
7月20日から22日の日程で岩手県野田村に行ってきました。野田村は、やませの影響で、京都に比べ非常に涼しく、夜は15度ほどと寒いくらいでした。20日には、野田村商工会の青年部の方とのまちづくり勉強会に参加させていただき、21日は泉沢仮設との交流会、そして22日は野田村社会福祉協議会の方々との地域見守り勉強会に参加しました。泉沢仮設との交流会は今回で21回目ということでした。幅広い年代の方に来ていただき、顔を覚えてもらえるようになったと感じました。
22日の地域見守り勉強会では、前回の勉強会で取り上げた問題について再度話し合うことで、違った側面から問題について検討することができたと思われます。
今回の主なテーマとしては、交流会やサロン等にも参加せず、福祉制度の対象にならない、いわゆる「福祉の狭間」にいる人の実態把握とケアについてでした。福祉の狭間にいる方のなかには震災によって職を失ってしまった方もおり、雇用促進という面も必要になるのかと、思いました。野田村ではカモミール栽培など新しい取り組みも始まっているそうですが、現状では雇用の創出にはまだつながらないようでした。

また、生活支援相談員さんの見守り活動の際にお会いできない方も多いそうです。現在、見守り活動のほかに2〜3カ月に1度配布物を配るという名目で戸別訪問もしており、そこに僕ら学生も同行させていただくことで、訪問の際の一つの話題となり、普段お顔を見せない方ともお会いできるのではないかとも考えられます。
地域との結びつきという問題もあがりました。現在、野田村では第一災害公営住宅が完成し人が入っていますが、そこの入居者と地元の自治会との間で必ずしもスムーズな関係が築けていない可能性があるということでした。今後、さらに災害公営住宅が完成し、多くの人がそれまで住んでいたのとは違う場所に暮らすことになると思われますが、災害公営住宅と地域との結びつきの制度づくりをしておかないと、トラブルが発生してしまうと思われます。
また、仮設住宅に住む人からの不満や意見が、時期や場所で異なってきているようです。例えば、最近は仮設住宅の設備などに対しての苦情は減り、人間関係に関する苦情が増えているということでした。長い間、近い距離で暮らしているからこそ、不満などもたまるのかと思われます。
次回の地域見守り勉強会は8月の下旬の予定です。今後は、勉強会に参加するとともに見守り活動にも同行させていただくことで、問題や課題などをより具体的に知ることができればと考えています。