『防災チャレンジキャンプ』を実施しました。

8月7日(水)〜8日(木)の1泊2日の日程で、子ども防災クラブの今年度最初の活動として『防災チャレンジキャンプ』を佐用町の南光自然観察村にて実施しました。今回のテーマは「自分で考え、みんなで協力しよう」です。子どもたち一人ひとりがまず自分で頑張ってみること、また、一人で出来ない時はグループみんなで協力して行っていこう、という趣旨で、なるべくグループのリーダーは口出しせず、子どもたちを見守るというスタイルをとりました。7日朝10時に西宮を大型バスで出発し、宝塚インターから中国自動車道に乗り、途中加西サービスエリアでトイレ休憩をはさみ、山崎インターで高速を降りました。現地には12時30分に到着し、バス停からキャンプ場まで徒歩で約10分歩きました。今回参加したメンバーは子どもたちが16名、スタッフ&リーダーが20名、看護師さんが1名の合計37名でした。到着後グループごとに昼食をとり、開会式を行った後、猛烈に暑い中、まずテント設営を行いました。

その後、キャンプ場内を流れる千種川の支流のじゃぶじゃぶ池で、「リーダーの命を救え」というプログラムを行いました。ペットボトルや発泡スチロール、ビニール袋やバケツなど身近にある物を使って、川で溺れた時にどれが浮くかを実際にリーダーが実験しました。それから、川遊びを楽しんだ後、自炊(カレーづくり)を行いました。今回はただ単にカレーを作るのではなく、5グループ対抗で防災クイズに挑戦してもらい、正解したグループから食材選びをしてもらいました。例えば、肉部門では、牛肉、豚肉、鶏肉、ミンチ、ウィンナーというように、また野菜部門では、なす、しめじ、トマト、ブロッコリー、コーンという食材を準備して、防災クイズに正解したグループから順番に子どもたちに選んでもらいました。また、燃料に関しても、固形燃料、新聞紙、雑誌、トイレットペーパーなどの中から選んでもらいマキに火をつけてもらいました。中には火起こしで悪戦苦闘するグループもありましたが、どのグループもみんなで協力し合って頑張っていました。カレーの出来も上々で、結果的にはすべてのグループで美味しいカレーが出来上がっていました。

夕食後はみんなで片づけをし、それからキャンプファイヤーを行いました。女神が登場して組まれたマキに火が点火され、リーダーによる楽しいゲームや素敵な唄などをみんなで歌いました。その後、お風呂に入ってテントで就寝しました。翌日は朝7時から朝食の準備を全員で行いました。アルミホイルにロールパンを包んで、各自持参した牛乳パックに入れて火をつけて焼きました。朝食後は、2チーム対抗のバケツリレーを行い、リーダーが事前に手作りしてくれた、大きなアクリル板に絵具で描かれた大きな炎に向かって水をかけて消していきました。どちらのチームも必死になってバケツリレーに夢中になっていたのが印象的でした。

バケツリレーの後は川遊びを楽しみ、11時頃になって昼食の準備(非常食の五目御飯)をしてから全員でテントの撤収作業を行いました。そして、スイカを食べ終えてから昼食をとり、最後に閉会式をして全員で記念写真を撮りました。また大型バスに乗って西宮まで帰ってきました。今回めちゃくちゃ暑い天候ではありましたが、全員無事に2日間の活動を終えることが出来ました。遊びの中にも防災色をちりばめた素敵なキャンプだったと思います。これもひとえに、事前の準備作業から当日の運営までとても熱心に行って下さった関西学院大学の関先生をはじめ学生の皆さんのご協力のおかげだと思います。また、キャンプ実施中ケガややけどなどに備えて待機して下さった看護師の高垣さん、そして、色々とお手伝い下さった保護者の皆様にも大変お世話になりました。皆様には心より感謝申し上げます。