9月7日(土)のコラボ談話室は、初参加3人を含む22人。テーマは、「働くということ−私がなりたかった・なった仕事」(話題提供・進行:山本茂さん)。山本さんは、子どもの頃からの職業への夢の変遷を話したあと、いざ就職しても十分満足が得られなかった。都市を人との関わりの中で考え・計画することに喜びを感じ始め、これが自分の仕事になった。人は、若い頃なりたかった職業ではない職業に就いている(生きていく中で自分に合った職業に出会った)場合が多い。お金にならないけど大切な仕事もある。一生掛かっても出来ない仕事もある。就職・転職で悩んでいる若い人に送る言葉があるとすれば、「なんとかなるさ・・・」と話しました。以下は談話の要録です。
30代後半で転職をめざしながら市民活動を行っているが、金にならないから出来ることもある/「なりたかった仕事でない仕事に就いている人が多い」とあるが、好きでない仕事であればつらい/めざす職業に向けて金を貯めるための職業もある。めざす職業のために支え合える結婚もよい/職業≒いやでも組織で続けるもの、仕事≒寝食を惜しんでもやるものと考えている/どんな職業についても不満を持つ人はいる(仕事・職業は人との関係で変わる)/外国籍の私には職業の選択権はなかった。「なんとかなるさ」は、現代では全員に当てはまらない/最初の就職時にどんな球を打ったか(選択をしたか)は、その後の生き方に大切/仕事は楽しくないと続かない。探せばきっと見つかる。「どう生きたいか」があって就職・職業があるはず/
受験戦争で勝ち残ってきた(与えられた課題をこなしてきた)今の大学生には、何をしたいかわからない人が多い。創造力を養えるよう、大人が考えさす、突き放す、間違ったことは間違っていると言うことが重要/働く≒傍(はた)を楽にすると教えられて育った。指示待ち人間が多いのは、学校教育のせい/学校教育のせいにしても解決はない/4年前に妻と死別、3年前に車いす生活になった。仕事はできず、身体的制約もあるが、趣味でも何でも、好きなこと・楽しいことに近づけたらよい/大学は教えるところではなく、学ぶところと言われた。大学生は楽が出来る会社を選ぶが、会社側はどうやってこき使うかを考えている/いろいろな事象を社会や学校のせいにするが、そんな人もいると考えた方がよい(情報に振り回されない)/
「なんとかなるさ」は、次に現れる不明のファクターに向けて陽気でいることで大切なこと/会社で左遷された人の中に、それから頑張る人、ダメになる人の2タイプがあって、前者はその後伸びる/自分を俯瞰する目を失わないようにしている/学校をやめて、働いている人の考えを聞こうとやってきた/親がいる間は親に面倒を見てもらってもよい/「やりたいことが見つかるまで仕事をしなくてよい」という親も問題/2〜3番手の仕事に就いているが、1番手の仕事(金が掛かる)のために頑張ればよかった/コーヒー好きだけで喫茶店経営は出来ないように、若い人は「好きなことをやればよい」という落とし穴にはまりやすい/戦略・戦術があれば好きなことをやってよい/世の中は、やりたい仕事だけで成り立っていない(やりたくない仕事をしてくれている人も大切)
仕事・職業を通じて活発な意見が出されました。仕事・職業は、その人の生き方、好き・楽しいなどと不可分なこと、つきあい・変わっていくもの・・・そんな印象を持ちました。
次回の予定は次のとおり。土曜日の朝、ふらりとお出かけください。
■と き:10月5日(土)10時〜12時
■ところ:集会場(公民館事務所横)
■テーマ:「私のお気に入りのフレーズ」(話題・進行:松本勲さん)
世の中には、”名言”と言われる言葉や文章がたくさんあります。その名言が、自分が生きていき、生活する上で支えとなり、励ましてくれるものであれば、これほど貴重なものはありません。自分のおかれた場面や環境で、心にひびき、愛用している名言、お気に入りのフレーズを紹介しあい、味わいましょう。土曜の朝はコラボへGO!