もし人類が依存する自然の生態系が
その営みをやめたら?
未来学者ヨルゲン・ランダース
BIノルウェービジネススクール教授は
そんな問いを立てた
もしミツバチが受粉を助けなくなったら
自然が飲料水の蒸留をしなくなったら
樹木が二酸化炭素の吸収をやめたら
細菌が廃棄物を分解しなくなったら・・・・・・
科学者の計算によると人類が毎年無償で
自然の生態系から受け取っているサービスの価値は
各国GDP(国内総生産)の総計に匹敵するという
自然がこれらのサービスを停止したら
世界を待っているのは崩壊だ
「自然に人情は露ほどもない
之に抗するものは容赦なく蹴飛ばされる
之に順(したが)うものは恩恵に浴す」と
物理学者の長岡半太郎が随筆に書いたとおり
自然のなかで生かされていることに人間はあまりにも無自覚である
ランダース教授は今後世界中で太陽光や風力などの
再生可能エネルギーへの転換が進み
2050年には原子力の15倍のエネルギーを供給していると予測する
<彼岸花が咲いています>