さくらびレポート161:「もやもや」段階はビー玉が画材@2学年「漢字は感字」

「歯ブラシを歯磨き以外の方法で使うとしたら?」

こんな質問を2年生にしています。「墨を付けてブラシを指ではじくと霧吹きみたいになります。」という感じです。物が非日常的なモノに見えてくると表現は面白くなりますね。

漢字は感字では、一貫して私が生徒に伝え続けていることがあります。それは「思いつきとアイデアは違う」ということです。ひらめきは、その瞬間は素晴らしいと感字、早く作品化したいと焦ってしまいますが、そこをちょっと我慢して、もう少し粘ってみる。道具を変えたらどうか、角度を斜めにしたらどうかなどです。その次の段階には、ちょっとだけ高度な「アイデア」に到達できるんです。それがアイデアです。

しかし、思いつきにも到達できない生徒もいます。いわゆる「モヤモヤ」段階。モヤモヤ段階の生徒は、道具を発想するところから始めます。「綿は何に使えるかな」「割り箸はどうかな?」などです。とにかく、いろいろはちゃめちゃな遊びをいろいろやっていくうちに頭が柔らかくなって、何か「もやもや」がたまってきます。今日の授業で「モヤモヤ」派の生徒に一番人気があった道具は「ストロー」でした。

写真は、ビー玉で「もやもや」感を遊んでいる生徒。楽しいね。