とがびレポート72:とがび卒業生パワー

10年間で、蒔かれた種は芽を出し、大きく成長しました。いや、まだまだ成長中です。

その成長は、人間で一番大事な「自由意志」を産み出し、「愛」を育み、目に見える形で、ふるさとである「とがび」に帰ってきました。(ちょっとカッコつけすぎな文章ですがお許し下さい・・・)

写真は、大人ラジオ。毎年自分たちのやりたいことをやっているコウジくんとそのチーム。

校舎内のいろいろな場所に設置されたラジカセから、大人ラジオの語りが聞こえてきています。アートをラジオまで広げる発想、なかなか中学生からは生まれません。でも、彼らは中学生の時から、その発想力で社会とアートを結びつけてきたんですね。

中学生時代、「ヲタクの部屋」を発表。以来、とがびにずっと関わり、昨年は「ヲタクサミット」と企画実行しました。その発想力と企画力、行動力は、本当に素晴らしいです。今年は一体何をやらかすのか?と思っていたら、写真のようないでたちで、中学生とチームを組み、とがび全体をかき回すコスプレプロジェクトを企画結構。

「中学生、どうしたんだ?もっとやらかせよ」というメッセージを静かに抱きつつ、常に、現状にアクションしていくアーティストですね。

とがび卒業生たちのチームが行った自主企画「GENTEN」。そのちらしには「ただいま、とがび」とまず書かれています。

原点に帰ってきた。ふるさとが、とがび。創造性研究の第一人者・川喜田二郎は「生まれた場所がふるさとなのではない。創造的になった場所がふるさとになる」と著書の中で述べています。その通りの実例になっているなと思いました。

彼らに、「中学校時代ってどんな感じだったの?」と尋ねると、

「やばかったっすね」と一言でした。その一言で十分伝わってきました。