竹内栖鳳と京都画派

日 時 平成25年10月17日(木)
場 所 ルナ・ホール
主 催 芦屋公民館
 京都市美術館で10月22日から開催される「竹内栖鳳展・近代
日本画の巨人」を記念して公開セミナーがありました。
 京都画派を語るうえでは江戸時代に遡りますが、江戸に幕府が
開かれて政治の中心が京都から江戸へ移りますと、狩野派の画
家達も大半が江戸へ移住し、京都と二分いたします。
 八代将軍・吉宗の頃には「洋書の解禁」が行われ、蘭学が入ってきますと画家達も少なからずこの影響を受けることになりました。
 すなわち、ダ・ヴィンチに代表される遠近法や、解剖学を基にしたミケランジェロの筋肉表現等に触れることになります。
 そして、幕末になりますと京都画壇の細分化が進み、円山派・四条派・岸派・森派等々に分かれます。
 竹内栖鳳はこのような中において、様々な画派を学び、高い能力でこれらを習得して「鵺派」などと呼ばれるに至ります。
 後に竹内栖鳳は、西欧遊学体験を踏まえて、また写生を重視するなどして、京都画壇の近代化に大きな役割をはたしたのだそうです。
 竹内栖鳳の流れをくむ画家には、上村松園や橋本関雪らがおります。