あと、「子供太鼓」というものがあり、
これは女の子もかついているんですが、
大人太鼓の3分の2くらいの大きさで、
子供たちが大人の真似をして元気よく引っ張るというものです。
(ナント!『赤ちゃん太鼓』という、大人の半分くらいの大きさの
太鼓台も存在するそうです!!
ほんと、小さな子どもから大人まで慣れ親しんでいるようです・驚☆)
こんな感じで、古きよき文化・伝統・・・
DNAが引き継がれるって
本当に感動です。
にしても、担ぎ手も多ければ、
観客も多い!(カメラに撮り切れない多さ!!!)
そして、「けんか太鼓」というものがあります。
(写真は撮っていません)
昔はもっと酷く、しょっちゅうしていたそうですが、
町内会同士が仲が悪かったりするそうなんです。
この太鼓まつりの長い歴史の中で、いろんな因縁があるそうで
で、どこか外れた&寂れた場所で、「決闘」というような感じで、
喧嘩する同士の太鼓台が何回も正面衝突させて、
どちらかの太鼓が割れる(音が出なくなるまで)
徹底的にやりあうそうなんです。
このけんか太鼓で、過去何人も死人が出たり、
身体の一部が押しつぶされたり、指とかが吹っ飛んだりして、
とっても恐ろしい出来事なんですが、
何だかその異様な雰囲気が、有る意味、祭りよりも
数百人は集まっているであろう観衆たちを盛り上げて、
異様で、そして人間臭い劇が繰り返されています。
せっかくですので私も、その舞台でありました、あるさびれた漁港へ、
そのけんか太鼓を見に行ってきましたが、
その恐怖感や憎しみの中に、ある種の快楽があり、
エンターテイメントな感じがしました。
今の時代、奇麗事ばかりが表立っており、
汚い部分は、全部水面下に追いやられ、
より陰湿&凶悪化している感じですが、
この「けんか太鼓」のように、
白昼堂々とガンガン☆神様が乗っている太鼓台を
潰し合う・・・というのも、何だか人間くさくていいと感じました。
で、けんか太鼓している時は、救急車や警察、機動隊も出動し、
側で見守っていて、酷くなった場合は、仲裁に入って来るんですが、
それらが「君たち、やめなさい〜!」と言っても、
アタマに血が上り切っている祭男たちには、
火に油を注ぐだけで、絶対にやめないし、
数百人はいるであろう観衆群が
「もっとやれ〜」みたいにあおるし、
誰も、何が何でも止めなければと思い、
止めようようとしないので、全く持って法治圏外状態です。
やっていることは、悪いことで(怪我&死人も出るし)、
警察につかまったり、機動隊が捕らえて、
それ専門の鉄格子つきのバスで運ばれて行ったりするし、
けんか太鼓した、双方の太鼓台は来年とか、数年先までとか
かきくらべの祭りに出場出来ないそうなんですが、
ある種「ヒーロー」のような感じで、
太鼓台のみなさんが、ヤーさんみたいに、めっちゃ怖い顔をしつつも、
とっても活き活きと輝いておられます。
善も悪も、一切が生・・・
「生きること」であり、
全てが輝かしく、『美』であるなぁ・・・
そんなことを、痛烈に感じました。
毎年このお祭りを見にくる人は
2〜3万人おられるそうです。
大阪・岸和田のだんじり祭りに並ぶ、
素晴らしい祭りだと思います(%笑う女%)(%王冠%)
<つづく>