第1回目 日曜サロンを開催しました。

日 時:13年10月27日(日)10時~12時 
場 所:コラボ集会場

テーマ:「理想の街とはどのような街でしょう」

【第1回日曜サロンの概要】
 参加者は16名で、サロンの議論にふさわしい人数での開催ができました。豊中市以外からの参加が5名、女性が2名で、多彩な方々によって、活発な議論がなされました。 また、誰もが必ず意見を持っているテーマであったこともあり、色々な意見を聞くことができました。 若者や60歳以下の現役世代の参加を意図して、日曜日開催としたのですが、3名とやや少なかったようでした。 立派な施設を求めると言うより、人の生活感がある街を求めたいとの意見が多く聞けた。 全体的に話が硬くなり、もう少し楽しい話があってもよかったのでは、という意見もありました。 
 話の切り口として、自分の住む街に限定せず、大きく社会的共通問題、例えば、理想的省エネの街づくり、あるいは、周辺都市との良好な関係構築という、観点からの議論があってもよかったのではなかろうか。 次に続けたい。

【今回の主な話題】
・ドームや美術館等のハードな施設がある街という意見も、ハードな施設がそこで人が出会い、人が息づいているという環境や場となるためのものに、との意見である。 大規模な施設ではなく、住んでいる人々が、気の合った人と気軽に喋り、憩える木陰や水の流れのあるような場所が欲しい。

・地方の小都市という印象がある。 ブランド店が何店か出店するようなシャレタ魅力ある街に。 一方、そのようなブランド街になると、大都会と変わらぬ、個性のない画一的な街にならないか。
・現実面では、集合、戸建住宅とも空き家が増加傾向にあり、その活用、処置が問題化する傾向にある。
・都市在住の人も田舎に親の家があり、維持をどうするか悩みがある。 また、現在自分の住んでいる家屋も、将来子どもがすむという保証はなく、同じ状況を繰り返すのではとの懸念がある。
・他の街で、空き家を若者がお茶を飲みながら会話をする場や、図書を置く場に活用するなど、地域のコミュニティに利用している例は一考に値する。
・都市は都市の魅力もあるし、田舎の良さもあるので、両方で暮らせたらいい。 田舎に家があると言うのも安心感があっていい。
・都市部では、役所に依存しすぎではないか。 身の周りの課題に対し、役所がないとすれば、住民はどうするかの発想も必要。 役所任せにせず、住民がやれること は、住民がやるという街がいいのでは。
・このことは、自治会活動に大いに関係するが、自治会活動が低調、加入者減という現実がある。 理想の街づくりという面からも自治会問題は今後の課題となろう。

・理想の街とはという事を、総括するような4つの要素が示された。 ①歴史や風格 であるとか、その街が醸し出すアイデンティティがある。 ②多様性があり、選択肢 が多い。 ③パブリックに提供されたもの・施設がある。 ④コミュニケーションので きる場がある。
・上記に加え、効率や便利さを求めて、計画しすぎないことも、大切ではないか。
 すなわち、理想の街とは、ある時代の傾向に過剰適応せず、新しい文化やものを 生み出す基盤である土地や、空間に余裕を残しておくことが重要であるとの提言も 出された。

 次回は、2月16日(日) 14:00〜16:00に開催しますので、お気軽にご参加く ださい。 以上
 (文責 濱崎)