茶芸貴族 月夜の音色 を開催いたしました。

冬が一足早くやってきたかと思うような寒さの中、
11月13日(水)に茶芸貴族・月夜の音色を開催いたしました。

ゲストにモンゴル民族楽器奏者の
マハバル・サウガゲレルさん、山本敦子さんをお迎えし、
三種の中国茶、コースの中華料理とともに
素敵なモンゴルの調べを楽しみました。

写真は左が馬頭琴、右が楊琴(ヨーチン)。
馬頭琴の弦は白い馬の尻尾でできており、
ヨーチンは150本以上の弦がありバチで叩いて音を出します。

【本日の中国茶】
青茶:大紅袍(福建省)
緑茶:碧螺春(江蘇省)
紅茶:白琳工夫(福建省)

【本日のお料理】
・オードブル
・海鮮入南京スープ
・春巻とイカの天婦羅
・海老のチリソース煮
・かぶらの干貝柱あんかけ
・豚の角煮 割烹添え
・新北京オリジナル炒麺
・杏仁豆腐

【本日の漢詩】 飲酒 其の五 陶淵明

結廬在人境 廬を結んで人境に在り
而無車馬喧 而も車馬の喧しき無し
問君何能爾 君に問ふ何ぞ能く爾るやと
心遠地自偏 心遠ければ地自づから偏なり
採菊東籬下 菊を採る東籬の下
悠然見南山 悠然として南山を見る
山氣日夕佳 山氣 日夕に佳く
飛鳥相與還 飛鳥 相與に還る
此中有眞意 此の中に眞意有り
欲辨已忘言 辨ぜんと欲して已に言を忘る

本日の漢詩を田中先生の詩吟、米家さんの朗誦でお楽しみいただきました。

最後はマハバルさん、山本さんの素敵な演奏会。

マババルさんの奏でる横笛・リンベと山本さんの奏でる楊琴(ヨーチン)の
高く美しく澄んだ音色が絶妙なハーモニーを奏でます。
『川の流れのように』などの日本の曲も披露してくださいました。

お二人の民族衣装がまた素敵でしたね。

低音と高音の二つの音を同時に発声する独特の歌唱法「ホーミー」の演奏では、
お経を唱えているかのような低いうなり声と、
口の中に笛でも淹れてるのかな?と思わせるような甲高いさえずりのような声が
本当に同時に聞こえてきます。馬頭琴の演奏とともにマハバルさんの一人三役、
素晴らしい演奏でした。

最後は「競馬」という曲をリンベと楊琴で演奏していただき、
皆様モンゴルの大草原を馬が駆ける様を想像しながら
楽しかった月夜の音色の会もゴールを迎えました。