街かどの災害と生活

日 時 平成25年11月15日(金)
場 所 ソリオホール
主 催 宝塚防火協会
 宝塚防火協会創立60周年記念式典に参加し、標記の講演を
聞いてきました。
 平成7年の阪神淡路大震災時には大方の人は、このような大
地震が近畿に起こるとは思わなかったと言っていました。
 しかし歴史を遡ってみますと、マグニチュード7クラスのものは
701年に丹後半島で、その後938年・1185年・1596年・1662年と近畿でも起こっています。
 1185年の災害につきましては、平安末期から鎌倉時代に活躍した歌人で随筆家の鴨 長明の「行く水の流れは絶えずして・・・」で始まる『方丈記』に克明に記載されています。
 すなわち、「崇徳院の御位の時 おびただしく 大地震ふること侍りき そのさま よのつねならず 山はくづれて河を埋み・・・」と記載されており、その年の3月に平家が壇ノ浦で滅ばされていることから、平家のたたりとされていましたが、歴史が繰り返されたと理解してもあながち誤りではないようです。
 また「備えあれば憂いなし」と言われますが、昭和13年の阪神大水害では、死者が芦屋川で285人、住吉川で429人、石屋川で328人等となっていますが、宝塚・逆瀬川ではほとんど被害は出ていません。
 これは昭和6〜9年に治水工事が行われ、完成していたことが大きな要因だったようです。
 歴史に学び、意識をしていれば、災害は防げるということでしょう。(写真は会場入口です)