ネッテイ相撲という神事

日 時 平成25年11月18日(月)
場 所 園田学園女子大学
主 催 シニア専修コース
 兵庫県養父市奥米地にある水谷神社に「ネッテイ相撲」なる
神事が伝わっているということで、スライドを交えて解説してい
ただきました。
 この相撲は地元の伝承によれば、相撲の好きな兄弟の神が
神前で相撲をとったことに由来しているとかで、現在は兵庫県
の無形民俗文化財に指定されています。
 相撲が行われるのは今では体育の日で、まず水谷神社の祭典があり、続いて境内の田和神社の祭典をし、笹踊が奉納されてからネッテイ相撲が行われるとのこと。
 その所作は「水谷神社会式写」に記載されており、①氏子の成人男子2名を選ぶ、②本殿に参拝して小太刀を受け取る、③定められた所作を行う(写真:勝負はしない)、④小太刀を本殿に返して終わる・・・・・の順です。
 この「ネッテイ」の意味は不明なのですが、「大宮天神社神事次第」の中に「練リ手ノ相撲」という言葉が出てくることから、これが語源ではないかとの説が有力とのことでした。
 神事としての相撲が終わると、餅まきと子ども相撲が行われます。
 このような形式的相撲は、兵庫県では西脇市の石上神社でも行われている由でした。