10月11日の参加者は、2組の夫婦とお父さん1人、お母さん
1人の計6人であった。
11月8日の参加者は、2組の夫婦とお父さん1人の計5人で
あった。
最近外部からの講師を招いての講演会もやっていないこと
もあって、新しい人の参加がない。例会に来られる人達にも
子供に目立った変化がなく、親も子も年を取って行く現実が
あり、無力感が漂っている。
何度も言うことだが、改めてひきこもりからの脱出の難しさを痛感する。
親は自分の価値観で子供を変えようとするが、子供はその価値観が理解
出来ないので、変わらなければならないという切迫感はないようである。
子供は今まで何もしなくても、豊かな生活が出来ているのであるから
無理もない。子供には楽をさせたいという親心があだになっている。
ひきこもる子には、何のために勉強するのかとか、何がしたいのかとかを
考える機会がほとんどないまま今に至っているようである。親の敷いた
レールの上をただ単に歩いて来たが、目的意識を持って自分で決めた行動
ではないので、小さな障害物でも簡単に立ち止まって、歩き出せないでいる。
やはり、小さいときから自分で考え、自分で判断し、自ら行動することを
習慣付けさせる必要があるのであろう。
また、子供との会話が全くないと言うお父さんが多いが、これは子供がこの
親には言ってもしょうがない、どうせ理解してくれないと思っているからでは
ないか。
子供は悩んでいるはずで、それを理解してくれる人がほしいはずである。
したがって、子供が親に話してみようかと思ってくれるような父親にならなけ
ればならない。そのために親は、子供は異星人であることを理解しよう。
(石塚 記)