さくらびレポート196:材料を徹底的にいじる=活かす・・・ある1年男子

ある1年男子生徒。絵を書き終えたら、さらに美術的な遊びであり、実験でもある創造的行為を始めていました。

まずは、自前の手ぬぐいに着色。しかも、絵の具を吹き飛ばし、霧吹きのような状態で手ぬぐいを汚す!!というか、造形的に遊んでいました。

先生見て見て!!と言わんばかりに自慢げに見せてくれた「アート手ぬぐい」です。

そして、さらに・・・・・

紙に墨を塗り、真っ黒にした上、紙をクシャクシャにしてもはや、紙なのか何なのかわからない判別不能な状態にまで、いじりたおしてしまいました。

そして彼が私に何と言ったかというと。・・・・「先生、変な匂いがします」!!!

手触りとか色とかにはもはや興味はなく、なんと墨が紙にこすられ変化した匂いに注目していたんですね。

素晴らしい。紙が「よくぞ、ここまで私を活かしてくれました。感謝です!!」と喜んでいます。

素材を体感し活かすということは、こういうことなのでは?と私自身が生徒に教えて砕きました。ありがとう。