週刊文春11月28日号にスリーAの記事

週刊文春11月28日号に認知症について連載しており、スリーAが取り上げられているのを会員が見つけましたのでご紹介します。

認知症予防「最前レッスン」
「薬指トレ」でニューロンを発達させる!
 医療ジャーナリスト 伊藤隼也

両手の指をくっつけて、指同士がくっつかないように回す指体操や、くるみの実を手のなかで回したりするのが脳の活性化になるとブームになったが、同じ動きでは脳活性化にならない。(認知症介護研究・研修東京センター、須貝センター長)

長野県須坂市地域包括支援センターの脳げんき教室で行なわれている薬指トレーニングを図解入りで紹介。(中略)60〜70代の参加者はみるみる元気になると市の職員の話。
明るく、頭を使って、あきらめない
 これは、もともと静岡にあるNPO法人「高齢者リフレッシュセンター スリーA」の指体操をアレンジしたもの。同施設ではレクリエーションやトレーニングにより認知症呼ぶ、また認知症の症状改善に取り組んでいる。
「スリーAとは、あかるく、あたまを使って、あきらめない」の頭文字なんです」と言うのは、創設者・増田末知子氏。
「指のトレーニングだけでなく、リズムに乗った手の体操、お手玉回し、太鼓やバチを使った演奏、図形パズルやことわざカルタなどのプログラムを、とにかく笑いながら楽しくやっていく。これがスリーA方式です」(中略)
 実際にこのスリーA認知症予防教室では、目を見張る効果が出ている。静岡。新潟、熊本など11ヵ所で、週1回5ヵ月間、スリーA方式を取り入れた予防教室を開いた。計126人のMCI患者が参加したが、
「30点満点の『MMSE』という認知機能検査の変化を見たところ、参加前の平均は、22.9点ででしたが、参加後は25.66点と平均3点近く上昇していました。126人のうち、悪化したケースは一人もいませんでした」
 いまや、スリーA方式は全国に派生し、認知症予防の現場でさまざまな形で散り入れられているという。