福島県では初めての養成講座

今年5月、福島市の日本ケアシステム協会全国大会の分科会(スリーA紹介)を聞いて下さったKさんが、とても関心を持たれ、友人たちを誘い自宅での講座開催でした。

11月2・3日、二日間、14時間でスリーAについての全てをお教えするのですから、ハードです。しかし少数精鋭6名の方が受講して下さり、講義は進めやすく、また自宅を開放して下さったKさんの「お・も・て・な・し」が素晴らしくて、自己紹介が終われば、全員旧知の仲間となりました。

福島県は現在色んな問題を抱えていて、県全体が失礼な言い方ですが、得も言われぬ雰囲気に包まれています。だからこそひととき、いや一瞬でも良い、スリーAで腹の底から笑って欲しい!そのためにはスリーAを知って頂きたいと大震災・津波・原発被災地での念願の養成講座でした。

安達太良山の見える二本松市のK宅に、福島市・郡山市・須賀川市・二本松市在住お三方がお集りくださいました。自己紹介は、講座終了後スリーAをどのように取り入れたいかをも見据えて話して頂きました。参加の方々はそれぞれが地元で活躍しているとお伺いしていましたが、ご自身の口から出る歴史・体験談はとても刺激的。

全部は紹介できませんが、Mさんは宮城県東松島で津波被害に遭われて仮設住宅に住まわれていましたが、その生活に耐えきれなくなって、ご主人のご実家の福島市に移り住むことを決心されました。まだ自宅再建はならず、居候なので肩身が狭いと。来年2月着工とのことで、自宅に皆が集えるサロンを開きそこでスリーAを取り入れたい夢があるそうです。

スリーAのことを聞き、私にできるかもしれない、人前でリーダーを出来るかどうかは判らないが、良いチャンスなので是非習いたい。震災ではお家が全壊で現在再建するかどうか〜でしたが、現在マンションに1人暮らしだそうです。

後日、友人との「お茶会」で、習いたてのスリーAゲームを早速披露したところ、爆笑爆笑で、継続してスリーAゲームをお茶会でやることになりましたぁ〜と嬉しいお便りがありました。また、90歳を超えた実父(元市長)と2人でゲームをしたところ、「なかなか良いものをお教えて貰ったね、役所のあの課やどこそこに行って宣伝しなさい」と指示されてしまいました。お友だちももっと知りたいとのことで、なんとか拡げたいです・・・と。

高齢者に笑顔を引き戻そうは、私自身のためにあると感じ、先生から優しさのシャワーを浴びた養成講座でしたとも感想を書いてくださいました。

Nさんは「自分が主宰しているのは、これから迎える超高齢化社会、または震災以降、希望を見出せなくなってしまっている福島人、そして子どもたちにも、前向きに輝きながら生活してもらうことが、健康増進、病気予防の観点からも大切なことと考えて、今、求められていること、興味のあることを取り入れ…中略…みんなが楽しくキラキラと輝いて生活できるように、街の応援団を目指している団体です」と、高齢者と子どもたちとの交流会で使えそうなので、教えて貰いに来ました。

先日、高齢者と放課後子どもたち、保護者たちの「いも煮会」で、スリーA脳活性化ゲームを披露されたそうです。下は5歳の子ども…子どもに教えるので、懇切丁寧にゆっくりと始め、老若男女…とても楽しく大騒ぎだったとのこと! 

Yさんは、Kさんの高校時代の同級生!彼女はお店で、時々イベントをするので、披露のチャンスを待って12月15日に、ジャンケンゲームをやってみるそうです。講座の当日は、大きな悩みを抱えていたのですが、すっかり忘れて大笑いの連続で、私自身が優しさのシャワーで癒されましたと。

Tさんは役場に勤めていたので、あちこちに声をかけてスリーAゲームを普及させたい、すでにあちこちゲームをされているとのことでした。感謝!

全員がスリーAを理解して下さり、地元でゲームも取り入れての楽しい時間を過ごして下さり、その参加者が「養成講座」を受けたい方も居られるとのこと、福島県での更なる拡がりが期待されています。

(運営委員 福井恵子)