「和食」無形文化遺産に登録決定…ユネスコ
読売新聞 12月5日(木)0時6分配信
日本の「和食」の無形文化遺産登録を正式決定する、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の審査が、4日午後8時過ぎ(日本時間)、アゼルバイジャンの首都バクーで始まった。
この日と翌5日の日程で約30件を審査、このうち「和食 日本人の伝統的な食文化」は、ユネスコの補助機関による10月の事前審査で「登録」と勧告されており、登録が確実視されている。
無形文化遺産は、世界遺産、記憶遺産と並ぶユネスコの事業の一つで、芸能、社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術などを保護する。決定すれば、日本の無形文化遺産としては、歌舞伎、能楽などに続く22件目となる。
「和食」は、日本政府が昨年3月に記載提案書を提出。四季や地理的な多様性による様々な食材の利用や、自然の美しさを表した盛りつけなどの特色があり、正月や田植えなどの年中行事と密接に関係する社会的慣習であることなどを説明している。
「食」がテーマの遺産としては、これまで、「フランスの美食術」、スペインやギリシャなど4か国の「地中海料理」、「メキシコの伝統料理」、トルコの「ケシケキ(麦がゆ)の伝統」の4件が登録されている。
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は4日深夜(日本時間)、アゼルバイジャンの首都バクーで開いた無形文化遺産保護条約の政府間委員会で、日本が推薦していた「和食 日本人の伝統的な食文化」を、無形遺産に登録することを決めた。日本の無形遺産は、歌舞伎、能楽などに続く22件目となる。
「和食」は、政府が昨年3月に記載提案書を提出し、今年10月、ユネスコの補助機関による事前審査で「登録」を勧告されていた。
提案書では、京都の精進料理や懐石料理、東京のすし、東北地方の鍋料理など、北海道から沖縄に至る多様性を紹介。
さらに、うまみを多く含むダシの使用、みそやしょうゆなど発酵技術、さしみ包丁など独特な調理道具で食材の持ち味を引き出す工夫、葉や竹、器などで食卓を美しくしつらえる表現方法が発達していることを挙げた。
ユネスコ、「和食」の無形文化遺産への登録決定 日本で22件目(フジテレビ系(FNN)) – Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20131205-00000139-fnn-int