宿坊委託の条件が何個かあるようで、
先ず、年中無休なんだそうです。
そしてこの夕食☆
お赤飯に、鯛(めでタイ)のおつくりなどなど、、、
結願のお祝いにピッタリな縁起物の品ばかり!
(※88番から逆打ちでお遍路される人にとっては
このお料理は「旅立ちのお祝い」になるそうです!)
で、うどんは、細く長く、幸せが続きますように〜
という意味なんだそうです。
ここを切り盛りされているのは、81歳のおばあさん!
めちゃくちゃ元気!夕食の時も朝食の時も
ずーっとおばあちゃんがしゃべりっぱなしでした!
お孫さんは、ソフトボールでオリンピックに出て、
メダルも獲得されたんだそうで、大阪在住なんだそうです♪
その日私以外にお一人、
宿泊された団塊世代の歩き遍路の
おじさんがおられたんですが、
なんと☆そのおじさんも大阪人!
しかも松原市の方で同じ河内人(笑)。
ほんと、今回のお遍路は、地元大阪に縁がある人ばかりでした!
この民宿(遍路宿)は、とっても珍しく、
トイレと洗面台がお部屋の中にありました。
たいてい・・・というか、ここ以外泊まった遍路宿は、
全部トイレ&洗面台がお部屋の外にありました。
この部屋には「残り香」という、
何とも絶妙なネーミングの
日記帳が置いてあり、
ぱらぱらと見てみることにしました。
その中で、こんなことが書かれてありました。
「ああ、結願できました
この喜びを誰に伝えたらいいんでしょう
兄弟、子供、孫、友達?
やっぱり御先祖様。
ありがとうございます。
皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」
ほんと、正にそんな心境です。
私の両親兄弟親戚友達・・・多くの人たちは
「何で、わざわざ歩き遍路なんてするの?」と宇宙人扱いです。
特に両親&兄妹に理解不能の宇宙人扱いされています。
こんな時に、ふっと思う訳です。
「生前バスでお遍路さん2周していた、おばあちゃんが
嗚呼、今もまだ生きていてくれたらなー・・・」って。
そして更に思う訳です。
「例え生きている人には理解されなくっても、
“分かってくれる人”は必ずいる」
そこまで思うと、ふっとおばあちゃんの顔が脳裏に浮かぶ訳で、
そのおばあちゃんの奥に、御先祖様がわんさかと見えて来る訳です。
上記のコメントをノートに書かれた方が最後に
「皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」と書かれていましたが、
その『皆様』とは当然、いつもお世話になっている人、
四国遍路の道中でお世話になった人も含まれている訳ですが、
それに加え、やっぱり「御先祖様」つまり
“かつてこの国・この地球上で生きていた人全員”も
含まれているんだと思いました。
いつまでも、そんな『御蔭様』を忘れずに、
生きて、そして逝きたい・・・更に深く感じました。
<つづく>