図は今年の夏、楊くんの牧場のある通遼の近くの当地の名産、黄牛の取引市場において馬を売買している。馬はモンゴル民族の象徴であり、欧州のより少し小さいが、丈夫な足と頑丈な躯体が特徴。1980年代に、かつての集団経営から個人経営へ変わり、柵をしてしまったため、馬が自由に移動できなくなった。
もちろん、食用にではなく、すでに移動用、また荷役用は車とバイクに変わっている。祭りが多いので、主役・馬のレース用に飼っているところが多い。ウリジ(36歳)は小学校には馬で毎日通ったが、経費節減のため小学校が都市部へ統合されて全寮制となり、2週間に一度、故郷へ帰る、という集中化がすすんだ。