12月19日 広報に出ていた「原木しいたけの収穫体験」に行ってきました。
昨年2月ごろより、いつも組ませて頂いている生産者の集まりである農業振興会の方と、「シイタケなどの生産現場を市民に知ってもらいたい」との話が出ておりました。
生産現場である山中へ人を誘うには、バスか何か必要だと方法を思案されて、連絡のないまま時が過ぎ、催しが広報に載ったので、連合会会長と二人、はがきを出して応募して参加してきました。
残念ながら消費者に向けたものでなく、都市農業サポーター講座でした。
私たちと同じように市民向けの「地産地消」と思い、シイタケの見分け方や現地購入を望む方や中には欲張った収穫体験を望んでいる人もおられました。
講師は菊炭で有名な今西さんで、コナラやクヌギなど炭に出来ない木をシイタケ用に伐採し山を整備しているのだそうです。
一本の木に菌を植えると木が腐るまで生えるそうですが、ほかの菌と領地とり合戦を繰り広げるので、シイタケの菌が頑張れるように逆さにしたり、木と木とをぶつけたりを日々繰り返して子供のように手間暇と時間をかけているのだそうです。
日光や熱に弱く約40度で死にかけ、約30間で全滅してしまうそうです。
水をかけて膨らし、日蔭の日で乾かし、風を通すことで元気なシイタケが出来るのだそうです。いつもじめじめしているところはダメで、風が渡るところがよいのだそうです。
原木シイタケ狩りとして、好きなシイタケを1本採って帰ることが出来ました。
たくさん持って帰れると思っていた人は1本だけだったので、直売所へ購入に急がれました。日ごろ直売所で買っている人が多く、あまり数が無いのを知っているので競争だったようです。
シイタケが終わって腐った木は、たい肥にして土に入れるそうです。
たい肥になるまでの段階で、カブトムシの幼虫がいる事が有るので、深夜に業者が掘り返して行くことも有るのだそうです。
野良積みされたシイタケの廃棄木にぽつぽつと小さなシイタケが出ていて、今西さんが、「今日は見つけた人に」といってくださったから、帰り道、自分で作っていると言っていたサポーターの人まで出来なかったキノコ狩りを楽しんでいました。
たくさんの人が嬉々として探し、踏みしだいた後は、今西さんにはご迷惑だったことでしょう。ご協力ありがとうございました。
私はその間、参加者の声を聞かせて頂いていました。
がっかりしていただけに、今西さんのご厚意が嬉しいと喜んでおられました。
シイタケを購入する際には、裏側の幕が切れていない物が、やはりおいしいのだそうです。しかし、原木シイタケは、木の養分をしっかりと吸収しているので栄養価は高く、里山を守る一端を担っているので、選んで欲しいとのこと。