Fare StartのGuest Chef Night;Seattle, USA

2004年11月に訪問したシアトルのFare StartというNPOを紹介したいと思います.

このNPOはレストランで職業訓練を行い,若年失業者の社会復帰を支援しています.
職業訓練プログラムを80%が卒業,3か月以内に就職が決まるそうです.

今回紹介したいのは,「ゲスト シェフ ナイト」(%笑う男%)

地域の有名ホテルやレストランのシェフがボランティアでメインシェフを務めるという素敵なプログラムです.
週に1回のディナー営業時に開催され,失業者の家族,NPOの支援者,支援している地域の企業関係者(ボーイングやスターバックスなど),そして一般の人が,有名シェフの美味なディナーを楽しみます.

そして,一通りの食事が終了した頃に,セレモニーが始まります.
それこそメインセレモニーが.(%ニヤ男%)

レストランの支配人の挨拶に始まり,Fare Startの事業説明,その後,ゲストシェフの挨拶へと続きます.随所にユーモアが入り,楽しい雰囲気で進み(%笑う男%),ゲストシェフに対するお客さんの拍手でレストランが包まれます.

ここまでが前座です.

ここから,職業訓練プログラムを終了した若年失業者の挨拶が始まります.
1人1人の挨拶に対し,ゲストシェフよりも大きい拍手がお客さんから贈られます.
心のこもった拍手が.(%笑う男%)

一言でいえば,「魅せ方が上手い!!」(%笑う男%)

写真は,Fare Startの報告書・パンフレットからの抜粋ですが,随所にサクセスストーリーが掲載されています.
若者失業者の笑顔の写真付で.

サクセスストーリーを伝え,現場の雰囲気をサポーターやステークホルダーと共有する.
これに勝る説明方法はないと思います.

【Fare Start補足】
・事業収入40%,寄付30%,政府30%
・近くのチャイルドケア(シェルター的な)NPOと連携 ・・・2500食/日の配達
・CSRとして,ボーイングなどのシアトルの企業社員がボランティアとして接客など
・CRMとして,配達サービスの利益の40%をホームレスや社会的弱者に対するLifeskills Trainingにまわしている.
など.