三日続けて地域でスリーA脳活性化ゲーム

2014年1月29日

27日月曜日の自宅・桜草教室
28日火曜日グループホーム
29日水曜日美濃山幸水ふれあいサロン

三教室ともに違った趣、健康な方、脳低下段階の方、グループホーム入所者の方々。私たちのNPO認知症予防ネットの掲げる、
①一次予防(健康な方の転ばぬ先の杖)、
 ふれあいサロン
②二次予防(MCI脳機能低下段階での食いとめ・引き戻し)、
 自宅・桜草教室
③三次予防(発症した方への重度化予防)の
 グループホーム
それぞれの教室・サロンでした。

やはり 予防! 予防が大切です!

認知症予防を社会常識にしなければ…自分の頭が何だかまとまらない、真っ白、考えが浮かばなくなったら「そうだ! 認知症予防教室に行こう!」の世の中にしましょう!

認知症予防教室が怖い…、認知症になりたくないが、認知症になっていないだろうか? 教室に行ったら恥をかくのではないだろうか?

そのように考える方々多いように思われるのですが〜?

認知症になりたくないのなら、心配ならば…それこそ予防です!
認知症は予防できるのです、食いとめが出来るのです、引き戻しもできるのです、早い内ほど効果がでます。予防すれば、穏やかに日常生活が送れるのです。

私の母がそうでした。きっと他人様も! そんなことを強く感じました。

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自宅・桜草教室で…

自宅の桜草教室(この名称は私の一人よがりですね。もっと認知症予防を周知できるネーミングを考えます)は、とっても楽しいのです。脳機能低下段階の方の脳活性化のために集中関わり・ゲームができます。毎回一番楽しんで下さり、翌日はご家族からの「昨夜は鼻歌交じりでお風呂に入っていたよ〜」「帰りの道々、楽しかった〜良いところに連れて来てもらってありがとう〜」「穏やかに過ごしています」などなどの報告があります。以前は数値が低くなる一方だったのが、この教室に来るようになってからの受診では、MMSEは落ちていませんとの嬉しい報告もあります。引き戻せるように家庭でも教室でも工夫しましょうねと話しています。

ふれあいサロンで…

ふれあいサロンは、健康な方々のサロンです。時にはおしゃべりもしながら。こちらも楽しい時間が流れます。この時間を高齢者の方々に楽しんで頂きたいと切に感じます。

井戸端会議やご近所さんの家でのおしゃべりが極端に減り、皆無。我が家でもそうでした。色んな趣味や活動、仕事に忙しくてご近所さんとおしゃべりの時間が持てないのが実情です。認知症予防で大切な「コミュニケーション」がないのです。

行政が一人暮らしや高齢者世帯を対象に町内会ごとに福祉委員を任命して月に1、2度の「福祉・ふれあいサロン」がいつ設けられたのか、5年以上前に出来ました。

今日、呼ばれたふれあいサロンでは、7名の方が参加されました。二回目なのに、難しい指数えなどを既にマスターされていて驚かされました。毎月行かせて頂くことになっていますので、こちらも励まなければいけません。

グループホームで…

昨日のグループホームは、友人が助っ人に駆け付けてくれました。9名の方々への声かけ、関わり方は、1人ではやり切れませんので、大助かりでした。それも訪問介護で培われた明るいベテランスタッフです。

色んな症状の方々ですので、理解が出来ても手が動かない、理解できているのかどうか判らない、理解して機敏に動ける人は動けない人を見て叱咤(言わなくて良いのよ〜)して下さる…

9名中、手で×を出して入らないと意思表示が1名。早く早くと手遊びを待っていて下さる方、ニコニコしながら何にもしない方、いつもは下を向いて寝ているのかと思われる人が、今日は元気!毎回違った雰囲気がお仲間さん1人ずつにも出ています。

スタッフさんがお忙しい時には、私一人です。今回は助っ人と新人男性スタッフ(お兄ちゃんと呼ばれていました)も輪に入られて、リードがやりやすかったです。

それでも、しっかりしている方と、理解度がない方との差は大きくて、こっちたてれば、あっちが駄目の状態ですが、サポート役が居ると、どうにかバランスがとれるように思います。

暖かい日差しがお部屋に射していたせいか、何方も皆さん明るい顔でした。私を見憶えて下さったので明るい顔であればなおのこと嬉しいのですが…。

何時もは物静かで居眠りしがちな方が、今日はとても温かなお顔で私と視線が合います、顔を見つめて下さいました。先週のふれあいサロンでもお会いしたから見憶えてのことなのか…嬉しい表情でした。

じゃんけんで優勝された方は、想いが言葉で伝えられなくて不自由そうな方なのですが、ホームのお仲間さんとの関係も持ちにくいようでしたが、優勝されての言葉に「こんなこと初めて!」「とても嬉しい!」「ありがとうございました!」とはっきりしっかり伝えることが出来ました。感動はしっかり伝えられたのです!私たちも感動でした。

優勝決定戦のときのお二人は…気の合わないお二人のようで、2人の決定戦!と判った時、お仲間もスタッフも「…!?どうなるのか?」の様相でしたが、知らぬ顔で「最初はグーじゃんけんぽん!」と進めましたら、そのお二人はしっかりじゃんけんをされました。あっという間に勝負がつき、負けた方は「あぁ〜清々したわ〜」とリボンを投げ捨てるようにして、消えられました。

その場はそれで収まりましたが、心配で職員さんに聴きましたら、あれで良かったですよ〜反対だったら、威張り倒すだけでしたから〜と勝負もゲームの内ですからと仰ってくださいました。

じゃんけんゲームをしていて、私の経験では、その場の一番弱い方が勝つことが多いのです!

そして、じゃんけんゲームでは、スタッフは勝ちをお仲間さんに譲るのが暗黙のルールです。私は頃合いを見計らって「私、グーを出すのが好きなのよねぇ〜」と相手に聞こえるように呟きます。今回、何方も「パー」を出されました。理解をされてのことです。このことも嬉しかったです。

一次予防の教室、ふれあいサロン、二次予防の自宅教室、三次予防の重度化予防のグループホーム、続けて三日間のそれぞれ異なる良い体験でした。
(運営委員 福井恵子)