漫画の聖地トキワ荘と豊島区広の湯

トキワ荘、手塚治虫さんはじめ多くの漫画家が集まって創作に励んだ有名なアパートです。日本のアニメ産業は国際的にも評価が高いですが、昭和の経済成長を支えていたのは、トキワ荘のようなアパート、銭湯、食堂、郵便局などだったかもしれません。
私の実家の周辺も文化住宅(長屋のこと)が立ち並び、銭湯もたくさんありましたが、昭和初期に早川金属(現在のシャープ)の工場で働く工員さんの住まいとして大規模な土地区画整理事業で作られた街でした。シャープの技術はあの文化住宅群に支えられていました。
トキワ荘は昭和57年になくなりましたが、同様のアパートは現在もトキワ荘ゆかりの紫雲荘など付近にたくさん残っていて、お風呂のないアパートの方など銭湯のお客さんは今でも多いのかもしれません。トキワ荘の近くにはどちらも今は廃業した曙湯と鶴の湯があったそうです。広の湯も近くて200mくらい、トキワ荘から北へ西武線に出る少し手前です。

細い道に面して目立ちませんが、一軒家の銭湯でかなり大きいです。脱衣場、浴室とも現代風の内装です。洗い場が一人一人のスペースに仕切ってあり、空いているとかえって狭く感じるかもしれませんが、実はかなり混んでいて、仕切りも必要かなという感じです。混んでるからなのか、かなりお湯が熱いです。しかも熱い浴槽もジェットなので覚悟がいります。
広の湯 豊島区南長崎3-36-14 16:00-24:30(日曜は15:00-) 月曜お休み 西武椎名町駅から7分