音の魔術師・ラヴェル

日 時 平成26年2月13日(木)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYRO倶楽部
 20世紀初頭にフランス音楽の黄金時代をドビュッシーと共に
築いた作曲家モーリス・ラヴェル(1875〜1937)の紹介です。
 そのラヴェルの曲を聴きながら、解説をしていただきました。
 最初は「亡き王女のためのパヴァーヌ」でパリ音楽院在学中
に作曲したもので、この曲によって人気作曲家になりました。
 2曲目は「左手のためのピアノ協奏曲」で、この曲は第1次世界大戦で右手を失ったピアニストの依頼を受けて作曲したものですが、そのように説明されないとわからないくらい通常のピアノ協奏曲と変わず、素敵な曲でした。
 次にバレエ曲の「ダフニスとクロエ」を聴かせていただきましたが、これはリズムよりメロディーに重点を置いた交響曲的な作品です。
 そして彼が編曲したとされる「展覧会の絵」(原曲はロシアのムソルグスキー)を聴きましたが、まさに美術館に入った雰囲気になりました。
 最後は彼の代表作である「ボレロ」で、最初から最後まで同じリズムがなんと169回も繰り返される単純なものですが、音楽の三要素(リズム・メロディー・ハーモニー)に「音色」が加わり、非常に豊かな色彩をみせてくれました。(写真はラヴェル:ネット)