スリーAに参加して

…2014年1月5・6日の仙台でのリーダー養成講座を受講された、
宮城県多賀城市在住の筑波さんが感想を書いて下さいました。
ありがとうございました。 (運営委員 福井恵子)

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 宮城県多賀城市 筑波 裕子

宮城県多賀城市に引越しして2年目に東日本大震災にあい、
まだ親しい方も少ない中、いろいろな方に助けていただきました。
とりあえずに生活が出来るようになり、両親も看取ったときから
今度は私が地域のお役に立てることをしたい・・・と思っていました。

ふとしたご縁でスリーAの講習を知り今年の初めに受講しました。
何をするのかと思ったら、難しいお勉強ではなく、
楽しいゲームそれも「みんなで」でした。

集まった人は20代から70代で初対面の方が多かったのに 
「ん?」、「あれれ?}と思うゲームが我を忘れさせ
笑いが溢れ年齢差も心の壁も吹き飛ばして「仲間」の気持ちが
自然に湧いてきました。

仲良く和気藹々と過ごし、思わずひきこまれてしまい、これは楽しいと感じました。
二日間みっちりの講習は疲れを感じませんでした。

メンバーのおかげで4日後に、若林区の七郷中央公園の応急仮設住宅で
福井先生のスリーAのお手伝い(見学)の機会に恵まれました。

集まってくださった方と一緒に輪になって椅子に座り始まりました。
最後はもり上がるじゃんけんゲーム、
1位と2位は震災で一番酷い被害にあわれた方々でした。

じゃんけんは誰にでも出来て公平です。 (なぜか一番弱い方が優勝するらしいです。)

そしてその後のインタビューは優勝者ではなく一番先に負けた人からです。
皆が心から楽しめるのはこういったところにも現れています。

この日の福井先生の実践のお手伝い(になったかどうか・・・)の感想は、
「傾聴の大切さ(しゃべりたいお気持ちをどう受け止めるか)、
言葉がけ、対応の妙」 とメモ帳に書き込みました。

集まった方々によって臨機応変になさっているのだと感じました。

有難い事に再び1ヵ月後にお訪ねすることが出来ました。
前回の方々にお会いできる嬉しさに心が弾みます。

前回途中から参加して引き気味だった方も
「今日は(私たちに会うから)お風呂に入ってきれいにしてきたよ」と
ニコニコ迎えてくださいました。

ゲームができる・できないが問題ではなく、
出来なくても「あれれ?!」と思うことが脳の刺激になる、
そしてできなかった人もいやな思いをしない雰囲気を感じてくださった
のではないでしょうか。

ゲームの途中に(仮設訪問が)今日で最後の魚屋さんが来たり、
パン屋さんやヤクルトの方も来たりして、
ヤクルトの方には一緒に輪に入って楽しんでいただきました。

「何でも来い!」 のスリーAです。

前回同様時間の許す限り「お茶っこ」をして、すっかりお知り合いです。
スリーAによって、先が不安の皆さんの気持ちが溶けて、
より前向きになれるひと時を御一緒できたら
幸せと感じました。

もう1箇所やはりメンバーのおかげで二日間続けて体験することが出来ました。

私は大失敗をしました。
ゲームに夢中になって周りが見えなくなってしまったのです。
ゲームを楽しむのも大事、でももっと大事なのはお仲間さんへの気配りです。
そこまでできなかったら逆に皆さんを疲れさせてしまいます。
本当に申し訳ないことになってしまいました。

頭ではわかったつもりになっていましたが、
体験して初めて本当に実感しました。

またこちらでは他のボランティアさんが来て指の体操をなさっていて
皆さん初めてではなかったのですが、
「こっちのほうが楽しいね」との感想をいただきました。
楽しいことは続けたくなります。

同じことをしてもスリーAのやり方が楽しい、
ここにも大事なポイントがあると気づかされました。

有り難いことに多賀城市の地元の応急仮設住宅でも開催できることになりました。

私1人ではかなわなかった願いがこんなに早く実現するなんて夢のようです。
福井先生と仲間の温かい心に心から感謝しています。

これからスリーAの仲間たちと共に成長しあって
東北の地で元気に暮らしていける環境を広げる力のひとつに
なれたらと願います。

まだまだですが、目標に向かって希望を持って歩む気持ちが溢れてきました。 
感謝!!