宝華園バスからの歴史ある東武バス北01系統と星谷浴泉

足立区の西側、東武伊勢崎線と荒川の間は、日暮里舎人ライナーが開通するまでは鉄道から遠い地域で、バスが地元の足でした。
本木新道は西新井大師から南北に走る目抜き通りで、古くは大師への参道、将軍家の鷹狩りの道だったということです。現在は東武の北01系統が10分毎に走っていますが、この北01系統、宝華園バスという会社が千住と西新井大師を結んでした路線を受け継いでいる歴史のある路線です。本木新道は明治時代に水路を改修した道路で、自動車のない当時は画期的な幹線道路だったと思われます。今ではバス通りというには狭く、水路特有の曲がりくねったカーブ、商店街なのでそれなりにある駐車車両、難渋するバスはちょっとかわいそうです。

星谷浴泉は北01の本木小学校バス停から西へ500mほどいったところにあります。日暮里舎人ライナーの扇大橋駅からは駅前の途中までできている道路を東へ、道路がなくなったところから右手へ行きます。住宅街の中で少しわかりにくいですが、足立六中の近くで、高い煙突が目印になります。
少し簡素化されているものの、二重の破風、鬼瓦も立派な伝統和風建築の銭湯です。脱衣場、浴室とも木の床、新しいタイルなど清潔な感じですが、坪庭があり、浴槽の背景には渓流と富士のペンキ絵があるなど、伝統的な造りになっています。富士山の頂きは男女の中央で、その下の釜場への扉はタイルのアーチときの扉でこれも趣があります。少し熱めで気持ちいいお湯でした。
星谷浴泉 足立区扇1-34-3 15:30〜23:00 月曜お休み 北千住駅からバス本木小学校下車5分くらい