社会的ひきこもりから社会参加へ

フレミラ宝塚 思春期ひろばでは、
年に数回、ご家族に向けてのセミナーを行っています。
少しでも、(不登校・ひきこもり)の渦中にある、
お子さんのことを理解してほしい、
親御さん自身にも楽になってほしいという
願いがあるからです。

「コミュニティケア」という言葉があります。
地域全体で、不登校なりひきこもりの少年、若者を
みていこうという考え方です。

それは、些細なことから始められます。
特に強く「何かしなければならないんだ」という
意識を持つ必要はないのですね。

「コミュニティケア」での主人公はあなた方です。
私たちがアンテナを張って、ひきこもり等の
渦中にいる私たち自身をケア(サポート)します。

難しいことは専門職に任せておけばよいのですね。
私たちができるのは、心の中での見守りです。
その当事者(親御さんも含めて)の方を根気強く見守ります。

どのように見守るのか、それはたとえば買い物に出た
親御さんに変に肩をこらさず、普段通りに気軽に
声をかける。「こんにちは」「今日はいい天気ですね」
「買い物に出かけるのですか」「きのう、真央ちゃんはガンバッタネ」

そう、これでいいのですね。不登校・ひきこもりのお子さんを
抱えてしまうと、親御さんまでひきこもってしまう可能性があります。
それだけは阻止しなくては。あなたの一言によって、
私たちひきこもりのいる家庭はどれだけ救われることか。

しかも変にかしこまらずに、普段通りに自然にしてもらえたら
最高なのですね。そして、何か相談なりを求められたら、
専門家ではないので、できるだけ、当事者(ご家族も当事者です)を
傷つけないように、そして何よりも聞き役に徹してほしい。

それが、私たちができる「コミュニティケア」の第一歩ではないでしょうか。

今回の、村上先生の講演では、少し実践的なことも入ります。
あなたのコミュニティケア・スキルがアップするわけです。
ぜひ、ご参加ください。

そして、何よりもご家族の方、ご苦労はよくわかります。
私の母も私という「ひきこもり」を抱え込んでいた「家族・当事者」
でしたから。家族の安らぎ、安心、心地よさ、
ここから、本人さんの再出発はスタートするのではないでしょうか。

私は10年間、自室にひきこもりましたが、
家族・家庭という安全な場所があったので、
時期が来たら、自分で通信制の高校の書籍を買いましたし、
大学進学も自分で決めました。

安心・安全な家庭があったからだと、今でも振り返ります。
いろいろな価値観があります。いろんなことを言ってくる方もいます。
ですが、本人さんにとって、家庭は安心・安全な場所にしてあげてください。
家庭が安全になったら、何かしらしてみたいなという気持ちにも
徐々になっていくものだと思うのですね。

(お母さんと)梅田に出かけたいとか、
神戸へ行って、美味しいスイーツを食べたいとか、
いろいろな意欲が出てきます。
そこまでくれば、徐々に階段を上がるように、
社会参加に近づいていきます。

ひとには人を愛したい気持ちと、愛されたい気持ちがあります。
複雑な形でその感情が出てしまっていても、
中身は同じなのですね。出し方がうまくいかないのですね。

ご家族からの本人さんへのサポートの仕方も
今回、村上先生はお話しされます。
ぜひ、ご参加ください。

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「社会的ひきこもりから 社会参加へ」
〜大切な家族による援助と 地域でできる支援〜

●日 時 :3月15日(土) 10:00〜12:00

●会 場 :フレミラ宝塚 大会議室

●入場無料 定員50名(先着順です。空席がある場合は
 当日でもご参加いただけます。お気軽にお問い合わせください。

○講 師 :村上 公平先生 
 NPO法人教育相談おおさか理事・相談員
 文科省認証教育相談担当教員

お問い合わせ フレミラ宝塚 宝塚市立大型児童センター
宝塚市売布東の町12−8
TEL 0797−85−3861 FAX 0797−85−3882
e-mail:badbh428@jttk.zaq.ne.jp

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※チラシにも書いてありますが、村上先生は、
 30年にわたり、不登校・ひきこもりの相談に
 携わっておられる方です。どなたにとっても、何かしら
 お持ち帰れるものがあるお話をしてくださると思います。