全国の警察が2013年に把握したストーカー被害の件数は前年比6%増の2万1089件となり、初めて2万件を超えたことが、警察庁のまとめで分かった。DV(ドメスティックバイオレンス)被害も同13%増の4万9533件で過去最多だった。
ストーカー事案については、被害者を年代別にみると、20代が全体の35%で最多。30代28%▽40代18%などと続いた。性別では9割が女性だった。
加害者は30代が26%で最も多く、40代21%▽20代19%などの順に。被害者との関係でみると、交際相手と配偶者(元を含む)を合わせた数で約6割を占めた。「知人・友人」と「勤務先同僚・職場関係」がそれぞれ1割程度で続き、全く面識がないケースも6%あった。
ストーカー行為の動機は「好意の感情」が約7割で最も多く、「好意が満たされない恨み」も24%あった。加害者の摘発(逮捕・書類送検)件数についても前年比7%増の1889件で過去最多となった。
また、昨年7月施行の改正ストーカー規制法で新たに規制対象となった「電子メールの連続送信」に絡んだ摘発は43件あり、警告は143件、禁止命令は8件だった。
一方、DV事案は被害者と加害者のいずれも30代が約3割で最多。被害者の93%が女性だった。摘発したのは4405件で、約7割が夫婦間での暴力が理由だった。(毎日新聞)
◆平成25年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状況について/警察庁
平成25年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状況について