豆ご飯
元気の素・ビタミンB群を旬のグリーンピースで

 グリーンピースはエンドウ豆の未成熟な実。冷凍品や缶詰では通年手に入りますが、旬は春から初夏。フレッシュな香りや歯ざわりは、やはり格別です。

 栄養面では、たんぱく質と糖質のほか、ビタミンB1、B2、ナイアシン、食物繊維、カリウムなどを多く含みます

 注目したいのは、糖質の代謝に不可欠な栄養素・ビタミンB1。エネルギーの多くを糖質からとっている日本人には重要なビタミンです。

 ビタミンB1が不足すると、糖質をとってもエネルギーに変えられず、疲れやすくなります。糖質は脳や神経の大切なエネルギー源でもあるので、十分にエネルギーが供給されないとイライラしたり、怒りっぽくなったりします。

 ビタミンB1やB2、ナイアシンなどのビタミンB群は、協力しあってエネルギーの供給や老廃物の代謝に働く、元気の素。これらが一度にとれるグリーンピースは、天然のビタミンBコンプレックスといえます。

ココがポイント

調味料を含めた水加減に

調味料を加えたらよくかき混ぜ、味を均一にしてから、具材を入れる。
 炊き込みご飯は、しょうゆや酒など、調味料の水分も含めて水加減します。米を入れた内釜に水を3/4量ほど入れ、調味料を加えて、分量の目盛りまで水を足すとかんたん。調味料を先に入れると、米が調味料を吸って味にムラができるので避けます。

[ 作り方 ]

(1)下ごしらえをする

米は洗ってザルに上げ、よく水を切ります。サヤから出したグリーンピースはざっと洗います。

(2)浸水させる
 (1)の米を炊飯器の内釜に入れ、水(分量外)を1合と2合の目盛りの中間まで注ぎ、昆布を加えて30分おきます。A を加え、2合の目盛りまで水(分量外)を足して、15〜30分おきます。

(3)炊く
 (2)に(1)のグリーンピースと、ちりめんじゃこを加えてさっくりと混ぜ、表面を平らにして炊きます。炊き上がったら昆布を除き、切るように混ぜ合わせます。

■ 米は炊飯器に付属のカップ(1合=180cc)で計量します。

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調理指導 ■ 高城順子
たかぎ じゅんこ/料理研究家、栄養士。和洋中の料理に精通し、本格的な味を家庭でも作りやすいシンプルなレシピで提案。栄養学に基づいたヘルシーな家庭料理が人気で、幅広く活躍中。『麺&ご飯もののABC教えます』(NHK出版)の監修をはじめ、『ジャム・果実酒・ピクルス』(日本放送出版協会)ほか著書多数。読売新聞の連載「夕食クリップ」が好評。