今日の参加者は、2組のご夫婦、3人のお父さん そして
1人の当事者の計8人であった。
今日の午前中私の携帯電話に、当事者であるが例会に参加して
もよいかとの問い合わせがあり、もちろん歓迎する由伝えた。
彼の話によると、『みんなが行くから大学へ行ったが、人と話す
ことが出来ず、友達が出来なかった。学問も興味がわかず、
不登校になり、中退した。
派遣会社に登録し、ライブを聞きに行くなどの自分の好きなことをするための資金
稼ぎに仕事をした。面白くてしばらく続いた仕事もあったが、体調不良のため止めた。
一度止めると動き出すためには、これをしなければならないとか、これが出来なけ
ればならないと自分を責め、そのプレッシャーに勝てず、もう数年仕事をしていない。
この状況から脱出するため、同じ状況にある当事者で作る自助会に参加して、
人と話をする機会を作っている。
何々が出来なきゃダメ! 弱い自分を見せたくない! 自分を隠したい! だけど、
さらけ出さないと前に行けない。しかし、怖いから出来ない。 の堂々巡りであった。
それが最近、「それで今までやって来てどうなった?」と 自問自答出来るように
なり、今までの自分の姿勢・やり方が、今の自分になっているとわかって来た。
さらけ出したらどうなる? という興味が湧いてきて、逃げてもいい! ひきこって
もいい! 何もしなくてもいい! テレビばかり見てていい! パソコンばかりやって
ていい! と考えたら、一日が楽に過ごせたやん! 何も出来ない自分を許せたら、
失敗してもええやんと思えるようになった。』 とのこと。
そう思えるようになったということはすごいことだ。長時間、我々の前で自分を
さらけ出して、思いを語ることが出来たのであるから、もう大丈夫である。
彼は、私が出しているこのブログを見て、「ひびき会」のことは以前から知っていて、
今回思い切って電話したとのこと。私のブログを見てくれている人がいると知って
うれしかった。この会なら話を聞いてもらえるかも知れないと思って来てくれたのか
なぁ。そうだともっとうれしい。 (石塚 記)