5月10日(土)、コラボ談話室「就労支援に携わって感じたこと・学んだこと」(話題提供:松本勲さん)を開催しました。参加者は、40〜80代の13名(初参加1名)。
松本さんは、リタイア後の6年半、O市の就労相談に従事。相談者は、読み書き困難、アレルギー体質、発達障害、引きこもり、コミュニケーション困難などの問題を抱える、主に20〜60代。相談者に、仕事探しの方法・履歴書の書き方・面接の受け方などの助言、職業訓練の情報提供などの支援を行い、「話を真摯に聞く」「相談者の味方であり続ける」「諦めないように元気づける」ことに留意したそうです。その結果、就業できた人もいれば、依然難しい人もいるとのこと。そのあと、次のような質問とフリートークが続きました。
相談者の中には引きこもり者がいるが、深刻な引きこもり者だと相談にも来れないのでは?→親に連れられてくる場合が多い/現在ハローワークに勤務しているが、専門的な技術や資格を持たないまま離婚した親(母子家庭)の就業は一層難しい/かつて働くことは当たり前だったけど、今の若い世代は仕事や働くことへの関心・意欲が相対的に低い/子どもの頃「将来何になりたい?」と問われて即答できるが、小学校高学年あたりから現実を知るようになり、だんだん夢がなくなる/モヤモヤとした悩みを持って相談に来る人にどう対応したか?→用紙に記入してもらい、数回かけて相談するうちに明確になる/
アベノミクスや東北の震災復興で人手不足状態にあることは、就業支援には好材料では?→企業は、若い人、優秀な人を求めるので、状況は変わらない/過労からウツ、引きこもりになり、生活保護を受けていた人が身近にいるが、生活保護者には食糧の差し入れもできないという矛盾もある/大卒時に就職しそびれたまま仕事をしないで10年間、親のすねかじりをしている人がいるが、「いやだったら仕事しなくて良い」という親が増えている/親が元気なうちは良いが、亡くなったあとは年金がなくて生活に困るなど、問題が大きいことに気づくべき/
働く意欲がない原因のひとつに、脳に働きかけるホルモン分泌に問題があることが分かっており、ビタミン摂取などで改善されるようだ/ハンディを持った人を受け入れる企業は素晴らしいが、あわせて相談に乗ってくれる人が身近にいることが大切
最後に松本さんは、今日の話を活かして、要支援者を理解するとともに、それぞれの生活の場面で可能な支援をしていただけたら良いと話されました。機会があれば、私たちにどのような支援ができるか・・についても談話できたらと思います。
次回の予定は次のとおり。
●と き:6月7日(土)10時〜12時
●ところ:第4講座室(公民館事務所横)
●テーマ:「伝統って、なんだろう?」(話題提供:西村宜晃さん)
伝統って、なんでしょう。どのようにつくられ、どのように変わっていくのでしょう。みなさんの出身地の伝統は何ですか?50歳を超えた千里ニュータウンに伝統は育ったのでしょうか? 伝統をテーマに話しましょう。第1土曜の朝は、ちょっと早く起きて、コラボへGO!
(S やまもと)