マーケティングから見た消費者

日 時 平成26年5月17日(土)
場 所 関西学院大学
主 催 関西学院大学
 マーケティングという言葉は今や一般的になってきていますが、
その定義となると必ずしも共通の認識はないようです。
 ある研究者の言葉に「マーケティングの究極目標は売り込みを
不要にすることである。」・・・・・とあります。
 通常のマーケティングの意味はビジネス活動において売れる
仕組みをつくることであり、それにはこの言葉は一見相反するように見えます。
 欲しい物を商品化しそれを知ってもらい、妥当な価格で提供すれば自然に買ってくれるという論理です。
 しかしそのむつかしさとしましては、顧客ニーズには「表面的・真の・根源的各ニーズ」があることです。
 その他選択肢という眼もあり、たとえばある食堂でA定食(まずまずの味で手頃な価格のもの)、B定食(少し高いが良質なもの)があるとA定食ばかりが売れるので、さらに高級で高額なC定食をメニューに加えたところ、B定食の注文が増えたといいます。
 ただこの事実から消費者をなめてかかると痛い目にあうのですが・・・(例:有名ホテルの偽装表示)
 これからのマーケティングは、「製品の販売 ⇒ 顧客の満足 ⇒ 世の中の改善」を考えていかなければならないのでしょう。
 すなわち生産者と消費者の「価値の共創」「共有価値の創造」ではないでしょうか。